ナナイロノオト 2

憧れと、優しさと。 ページ13

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淳太 兄 歯科医
崇裕 弟 小学4年生


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淳太 side


今日は久しぶりに実家へ



｢ 淳太〜！おかえり！ ｣



淳太 ｢ ただいま。元気にしとった？ ｣


崇裕 ｢ うんっ！ ｣




かなり年齢が離れた弟。

ほんっまにいい子で、
まじで優しい心の持ち主。


崇裕がにこにこしとるだけで平和。




淳太 ｢ なにしとん？ ｣


崇裕 ｢ わっ、驚いた…

英語教室の宿題！ ｣



久しぶりに晩御飯も家族で食べ、
お風呂に入って出てくると
リビングの机で何か崇裕がしていたから声をかけた。



淳太 ｢ お、偉いやん ｣


崇裕 ｢ 年下の子でも分かるやつやもん、 ｣



淳太 ｢ 今の子はみんな早いからなぁ。

でも、俺らの時は
中学生からしか英語とかもせんかったから。

きっと俺が小学校の時より知っとで。 ｣



崇裕 ｢ 淳太より物知りなん変な感じ…笑 ｣



淳太 ｢ ほんまやで。だから大丈夫。 ｣


崇裕 ｢ 淳太、英語凄いもんなぁ… ｣



そういった後、ぼーっと…
広げた英語の教材を眺める崇裕。



淳太 ｢ …。

完璧かはわからんけど、
これぐらいやったら教えれる思うで ｣


崇裕 ｢ …！ ｣



淳太 ｢ 困ったら聞いてくれたらええよ。 ｣


崇裕 ｢ 淳太好きや！ ｣



淳太 ｢ なんやそれ、笑 ｣


崇裕 ｢ ふふ… ｣




嬉しそうに笑った崇裕は、

この文章読んで？

と、さっそく指さしてきた。


英語が嫌いではないみたい。
ちゃんとできるようになりたいんやなってよく分かる。




もちろん年下でも凄い子とかは沢山おると思うねん。


でも、賢いか賢くないかやなくて。


頑張ろうって続けられる力があるのが、
最大の武器になるからそこを大切にできたらいいよね。





｢ ありがとう ｣


崇裕が寝に行った後、母親に声をかけられる。



淳太 ｢ 全然。こんなことしか出来ないし。 ｣


｢ 英語やりたがったのも
淳太の影響だし刺激になってるよ。 ｣



なにかの話の拍子に、

英語版しか見たことないなぁ…

と、話したことがあって。



確かに崇裕は

｢ 凄い！かっこいい！ ｣

と、キラキラした目で俺の事を見てた気がする。




次の日


崇裕 ｢ 淳太？
帰る前にここの読み方書いて…？ ｣


淳太 ｢ ええよ。

普段も困ったりしたら、
電話とかでも教えたるからいつでも言いや？ ｣


崇裕 ｢ ！！！ ｣




キラキラした目で見つめられる俺。


そんなに喜ばれたら
なんか逆に反応に困るわ、笑



頑張る子は弟でも凄いなぁと思う。





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