大好きなお兄ちゃん ページ11
*
望 「 やっぱ、やだっ…泣 」
流星 「 おん、嫌やな。
でもせっかく麻酔頑張れてんで?
ちょっとキュイーンって言うて怖いかもやけど、
大きな音するだけで怖いことはせんから。 」
望 「 …っ、がんばれない、、泣 」
流星 「 望やったら頑張れるから。
泣かんくてもええ。
ゆっくり進めるから。 」
望 「 りゅーせぇくん、、泣 」
まぁ…
痛かった歯をドリルで削られるのが怖いよな。
麻酔とは違って
大きな音鳴るし耐えれんかった感じ。
少し宥めて落ち着かせる。
望やったら頑張れるでな。
流星 「 麻酔も頑張れたしな?
できれば今から治したいんわかるやんな? 」
望 「 うん…、 」
流星 「 怖いのもわかんで。
でも望を怖がらせたいわけとかちゃうねん? 」
望 「 ん 」
流星 「 望も怖くなければ
虫歯治したい気持ちはあるやろ? 」
望 「 ……こくん 」
そこまで聞いて頷いてくれたから、
「 少しだけ頑張ってもらえる? 」
と問いかける。
少し間が空いて、頷いてくれた望。
「 よし、頑張ろな。 」
そういった俺に対して
「 りゅーせーくんむかつく… 」
と口では言っているが、
言葉通りの意味でないことはすぐにわかった。
望 「 りゅせ…くん、? 」
流星 「 ん? 」
望 「 何してるの… 」
流星 「 ん?片付けてる。 」
望 「 それ、使わないの……? 」
流星 「 あーうん、やめた。 」
望 「 …… 」
流星 「 変なこと考えんなよ。
別に望のせいちゃうからな。 」
望 「 でも… 」
流星 「 一旦薬入れた。様子見。 」
望 「 どうして…? 」
流星 「 まぁ虫歯は虫歯だったけど、
思ったより状態が良かったから。
直接神経にセメントみたいなの入れて蓋してるから。 」
望 「 …どうなるの、? 」
流星 「 これが成功したら、この上に詰めて終わり。
もしこれでも駄目ならやっぱり神経の処置がいる。
でも、少しでも…
希望があるならするほうがいいだろ? 」
望 「 こくん 」
なんとか頑張ってキュイーンという
怖い音の出るタービンで削られるのを耐えきって。
次はもう神経の処置をされると思っていた望は
用意してあったものを片付ける俺に少し困惑した。
歯を見てると、
大丈夫な感じがしたからさ。
てか、散々怖がるくせに、
こういう所で真面目な性格が出るのが望らしいわ、笑
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みぃたん(プロフ) - ポロさん» いつもお読みいただきありがとうございます!お仕事お休みの間はたくさん更新したかったので、そう言っていただけると非常に嬉しいです◎ 続編もこのあと用意して更新致しますのでまたお時間があれば見ていただけると嬉しいです🌈 本当にありがとうございます! (2023年5月7日 22時) (レス) id: 4e964c29d6 (このIDを非表示/違反報告)
ポロ - いつも楽しく読ませていただいています!GW期間たくさん更新していただき、毎日の楽しみになっていました!続編も楽しみにしています!いつもありがとうございます☺️ (2023年5月7日 0時) (レス) @page46 id: b7e0e8c2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃたん | 作成日時:2022年10月28日 23時