ナナイロノオト

モデルなのんちゃん ページ34

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崇裕 ｢ ん？…やなくて。

どないしたの？ ｣


望 ｢ …やっぱええ、 ｣




崇裕 ｢ 教えてほしいな。あかん？ ｣


望 ｢ … ｣




崇裕 ｢ 無理にとは言わんけど…

少しでも望の力なれることなら、
どんな事でも頑張りたいし嬉しいんやんか。 ｣


望 ｢ たかひろくん… ｣




崇裕 ｢ ええよ、なーんでも言うて。 ｣



望 ｢ …っ…

…でも…、はずかしい…。 ｣




崇裕 ｢ 俺やない方がいい？ ｣


望 ｢ んーんっ… ｣




崇裕 ｢ 言葉にするん恥ずかしかったら
書いてくれてもなんでもええよ？ ｣


望 ｢ … ｣




そういうと、
歩いて机の上のスマホを取りに行って。

俺もポケットからスマホを出す。




望 ｢ 今から送るの…

絶対に、保存はしないで…？ ｣



崇裕 ｢ うん、保存しない。 ｣


望 ｢ 少ししたら消すから ｣


崇裕 ｢ ん、分かった。 ｣




そう言われたあと、
望から1つの写真が送られてきた。



大きくしなくてもわかる。

よく見ているものだから。




崇裕 ｢ みてもいいの…？ ｣



望 ｢ ……そしたら消すけど、 ｣



崇裕 ｢ あぁ、待って。

…ありがとう。 ｣




恥ずかしいからって、
歯は絶対にみせてくれない望。




だから俺の歯医者にも1回も来たことは無い。

いつも他の歯医者さんへ行く。



嫌だということはしたくないし。

別にそれで何か問題があったこともないので、
望に対して無理にしてくることはなかった。




だから、驚いている。

他院で受けたであろう
検査結果が送られてきたから。




望 ｢ 見過ぎっ、、！！ ｣



崇裕 ｢ あぁ、ごめん、 ｣


望 ｢ … ｣




崇裕 ｢ ちゃんと歯医者さん行って偉いね。 ｣


望 ｢ ん… ｣




崇裕 ｢ 何か困ったことあった？ ｣


望 ｢ ん、 ｣




崇裕 ｢ 虫歯のこと？ ｣


望 ｢ …こくん、 ｣




崇裕 ｢ 前にも治してもらってるよね？ ｣


望 ｢ こくん ｣




崇裕 ｢ その時とは違うってことかな？ ｣


望 ｢ こくん ｣




崇裕 ｢ 痛かった？怖かった？ ｣


望 ｢ んーんっ… ｣




崇裕 ｢ 違うの？ ｣


望 ｢ ん、 ｣




崇裕 ｢ どんなこと？ ｣


望 ｢ …… ｣





黙ってしまった望。


検診した結果を見る限り
大丈夫な気はするんだけれど…



何か嫌なことがあったのかな。


ちゃんと知りたいよ、お兄ちゃんは。






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