アニキだから… 5 ページ20
＊
それからも、
｢ 俺が全部悪い｣
｢ 申し訳ない ｣
と意見は揺るがない目の前の彼。
翔 ｢ ん、分かったよ。
大丈夫だから。
とりあえず俺の話聞いて？ ｣
上田 ｢ … ｣
黙ってくれたということは、
聞いてくれるということだろう。
本当はこんなこと…
してはいけないんだけど…
大丈夫。
話せばわかってくれる奴らだし。
翔 ｢ ありがとな。
本当に上田くんは
自分のこと責めなくて良い。 ｣
上田 ｢ でも…っ ｣
翔 ｢ じゃあ風磨とか他のメンバーが
虫歯になったらアニキ会の恥だ、失格だ。
って責めるのか？
もうアニキ会には呼んでやらねーのか？ ｣
上田 ｢ … ｣
翔 ｢ ほら。
…な？
答えは見えただろう？ ｣
上田 ｢ それは……。 ｣
上田は人に優しく、
自分にかなり厳しいやつだから。
でも、答えはわかったはずだ。
翔 ｢ 来週も風磨が、
まだ治療残ってるし予約も入ってるよ？
今日は風磨来なくて良かったのか？ ｣
上田 ｢ それは違うっす… ｣
翔 ｢ それなら上田くんも一緒。
なんなら俺は、
もし痛かったりしたら治してあげたいし、
俺が嫌だったら紹介することもできるし。
俺が助けられることなら、
いくらでも頼ってほしいし、
俺のせいで我慢される方が辛いよ。 ｣
上田 ｢ じゃあ俺はアニキに酷いことを…。 ｣
翔 ｢ そんな事ねーよ。
安心して？
上田くんが俺のこと想ってくれてた
って事実がすっげぇ嬉しい。
でも、今話したことも本当の気持ち。
だから…さ？
今日、いますぐにとは言わないから。
良かったら頼ってよ。
あ、もし俺が診ても良いなら
これ書いてうち来てよ。
最終の時間に来てくれれば
いつでもみてやるし。
なんなら上田くんなら
特別に休みの日でも早朝でも。 ｣
問診票をテーブルに出して、
上田くんにみせる。
それを見て上田くんは小さく頷いた。
良かった良かった。
とりあえずその日は帰る。
ちょこっと会にも顔出したいしね。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 322人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃたん(プロフ) - 翔担さん» あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！返信や更新が遅くなっておりますが、今年はなるべくたくさん更新できるように頑張りますので末永くお付き合い頂けましたら嬉しいです´`* 体調にはくれぐれもお気をつけくださいね♪ (2021年1月10日 19時) (
レス) id: a39e123e76 (このIDを非表示/違反報告)
翔担(プロフ) - あけましておめでとうございます。みぃたんさん今年もよろしくお願いします (2021年1月1日 0時) (レス) id: 928cb688c6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ふーさん» ありがとうございます！少し遅くなりましたが、更新しました！これからも頑張りますね！ (2020年12月10日 0時) (レス) id: a39e123e76 (このIDを非表示/違反報告)
ふー - みぃたんさん» 就活お疲れ様です！9日楽しみにしてます。これからも無理せずガンバってください〜 (2020年12月7日 0時) (レス) id: 3f4b117c90 (このIDを非表示/違反報告)
みぃたん(プロフ) - ふーさん» ありがとうございます！バタバタしてましたが、9日には更新できそうです！ (2020年12月7日 0時) (レス) id: a39e123e76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃたん | 作成日時：2020年10月31日 23時
