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潤 「 治療とかの不安とかじゃなくて…
土日祝は休みだけど、空いてないし、
平日も今日みたいな時間でなぁ…
今も時間外に開けてもらってて… 」
和也 「 くふっ…相変わらずですね… 」
潤 「 笑うとこじゃねーし。 」
和也 「 よかったら時間外でみますよ。 」
潤 「 それは… 」
和也 「 再開したのも何かの縁ですよ。
そろそろ治せって神が言ってるんですって。 」
潤 「 俺は助かるけど…悪いよ。 」
和也 「 潤くんには
たくさん 借り がありますから。
遠慮なさらずに。 」
潤 「 借り？なにそれ… 」
和也 「 …なんにも。
とりあえず俺も流石に
そこまで大きな虫歯は見逃すわけにはいかないですし？ 」
ニヤッと笑う和。
和は和だ。
変わんないな…こういうところ。
潤 「 ん、わかった…お願いする。 」
和也 「 決まりですね。
あ、来週月曜日祝日じゃないですか！
明日の金曜日にもう抜いちゃいます？
仕事終わって連絡くれたらいいんで。 」
潤 「 明日はミーティングで遅いから… 」
和也 「 いいですよ。
俺、どーせゲームしてます。 」
潤 「 …変わんねぇな。 」
和也 「 あ、馬鹿にしました？ 」
潤 「 いや、変わんなくて安心した。 」
和也 「 そうですか？
潤くんも相変わらずだと思いますけど…
てか、そんな理由で
歯医者行ってなかったんです？ 」
潤 「 俺、海外出張も多いし…
かといって休みの時は歯医者も休みだし… 」
和也 「 ほんっと…
でも、俺も変わってないようで安心しました。
てことは仕事に就いてからは
歯医者には行ってないと。大学時代は？ 」
潤 「 あー…行った記憶無いかも。
高校の歯科検診が最後かな？ 」
和也 「 なるほど…
とりあえず、今日はあと…
レントゲンとって痛み止めだしますから。
明日抜いて、明後日は
消毒と共にほかの歯もみときましょっか？
現に手前何本かと、
下の親知らずもむし歯ですし。 」
潤 「 あ、はい…お願いします。 」
そうしてレントゲンを取り、痛み止めを貰う。
和には感謝と共に謝罪すれば、
「 潤くん意外と虫歯持ちだから
たくさん会えそうですね〜 」
と悪い顔でニコニコしてる。
いや、これを機にちゃんとしねぇと…
他に歯医者の知り合いなんていないし
和ぐらいしか時間外なんて頼めねぇし。
とりあえず、痛みが収まるまで…
そう思っていたが、
俺の歯は思っていたよりも酷かった。
＊
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
