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＊
智 「 ふふ…
和くんの麻酔は痛くないよ〜 」
和也 「 あ、変なこと言わないでよね。
痛くても責任とれないし 」
智 「 そんなことないよ。
この間してもらった時も
全然痛くなかったもん、だいじょーぶだよ。 」
雅紀 「 ん…父さんもやることあるの？ 」
智 「 ふふ、そうだねぇ。
昔詰めた詰め物取れちゃって。 」
雅紀 「 そっか… 」
智 「 だからだいじょーぶ。ね？ 」
雅紀 「 んっ！ 」
すっかり笑顔。
父さんの笑顔はまぁくんとは違うけど…
これはこれで、
とっても安心するんだよね。
智 「 ん、上手。 」
雅紀 「 んっ… 」
和也 「 はい、麻酔終わり。
起こすからうがいしてね。 」
うがいして、削る。
次、痛まなかったらいいけど…
雅紀 「 んんっ… 」
まぁくんが歯医者嫌いなのはこれ…
小さいころの抜髄の記憶。
麻酔が効きにくい体質で
激痛だったみたいだ…
だから早めに言ってくれたらいいんだけど、
1度怖くなったらなかなか恐怖は抜けず…ね。
智 「 ん、痛いね。1回止めようか。 」
和也 「 だね。
普通に麻酔追加しようか。 」
智 「 もう打っちゃおう。
経験的に、雅紀は効きにくいから。 」
雅紀 「 それって…… 」
肩を震わせるまぁくん。
知ってるから余計に怖いんだろう。
神経に打つなんて痛いよね…
智 「 まさ？
痛いのずーっと我慢できるのかな。
１回頑張ろう？
お父さんも横についてるから… 」
小さい子を宥めるように
優しく優しく話す父さん。
…頑張ろう…まぁくん。
「 いだぁい…！泣 」
大きな声が響く。
「 んん！…やっ、だっ…！ 」
そういうまぁくんに対して、
「 頑張れてるね。凄いなぁ。
これ終わったら痛いことないからねぇ 」
と言いながらも、
しっかりと顔を抑えてる父さん。
俺は手元に集中する…
そうして、
終わったあとは痛まなかったけど…
ビクビクしてたな、まぁくん。
「 ありがとう 」
と今にも泣きそうな顔で
俺らに伝えてきて一足先に家に帰ったまぁくん。
智 「 ここだけ？今回 」
和也 「 こっちも…ですかね。 」
智 「 あー…そだね。
でも、まだこれなら大丈夫だ。 」
レントゲンを見て話をして
片付けを済ませて俺らも帰る。
ズキン___________
まぁくんの治療をしたからかな。
…うん、気のせいだよね。
これが気のせいじゃないと
気づいたのは次痛みが襲ってきた時。
＊
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
