#004 ページ38
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和也 「 でも、どうしたの？ 」
智 「 今日はちょっと…
和のお話聞く日にしようかなって思って。 」
和也 「 受験生のまぁくんとしたらいいのに… 」
智 「 まぁくんにもお話するよ。
でも、受験生でも受験生じゃなくても…
俺の大切な息子には変わりないから和も。 」
和也 「 ん、そっか 」
智 「 ふふ…
まぁくんとお話してる？ 」
和也 「 うん。
全然志望校考えてなくて、俺の方が心配するぐらい 」
智 「 ふふ、まぁくんなりに考えてるんだろうねぇ。 」
和也 「 そうかな 」
智 「 そうだよ。 」
雅紀には早目の日程に
なったことはまだ伝えてないけれど…
和の話を聞いてからだと思ってね。
でも…高校は
そっちにして欲しいとお願いしたから。
分からない土地の分からない高校。
パンフレットだったり、HPをみたり、
一応、一緒に探してるんだよね。
雅紀には高校のこともあったし早く言ったけど…
和には俺から言うから黙っててほしい。
と先にお願いしてるから。
「 あひゃ、まだわかんない！ 」
と、いつも誤魔化してるのを見る。
…でも、今日でそれもおしまい。
和也 「 まぁくん早く決めてほしい 」
智 「 んふふ、どうして？ 」
和也 「 まぁくんよりは上のところ行くし、違う所に行きたいから 」
智 「 一緒じゃないんだ？ 」
和也 「 もうあの馬鹿に付き合ってられないよ〜 」
智 「 そっかそっか。
和は和の好きなところに行ったらいいね 」
和也 「 うん。頑張って勉強する。 」
智 「 まだ1年生だもん。
今からやってたら、どこでも好きな高校にいけるね。 」
和也 「 うん。 」
智 「 んふふ…
ね、和。
1つだけ聞いていいかな。 」
和也 「 ん？ 」
智 「 自分の野球道具はある？ 」
和也 「 あるよ？ 」
智 「 …嘘つかないの。
最近、まぁくんの借りてるでしょ。
買って欲しいなら
買ってあげるからいいな？ 」
和也 「 んーん、別に。
明日から自分の使うし大丈夫 」
智 「 …自分の道具あるの？ 」
和也 「 うん 」
智 「 ここに持ってきて？ 」
和也 「 学校にある 」
智 「 本当にあるの？ 」
和也 「 うん 」
智 「 明日持って帰ってこれる？ 」
和也 「 めんどくさいよ 」
智 「 本当に？
これは関係ないのね？ 」
和也 「 いた…っ… 」
智 「 あと…ここも。 」
和也 「 ちょっ、痛いって…！ 」
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
