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潤 side
翔の治りも順調で、
お礼にと誘って和とご飯に行く。
まぁ…いつも食は細いけど…
今日はいつも以上。
潤 「 和、体調優れてない？ 」
和也 「 いやいやそんなこと 」
不安になりつつも様子を見守る。
普通に食べてるんだけど…
あまり減らないのは何故なのか…
喉が痛いとかかな？
あ、一口がかなり小さい気がする。
まぁ…普通に話してるし、
体は元気そうだし、大丈夫かな。
様子見てたけど…
食べるのは相変わらず遅いけど、
普通に食べてる。
体調悪かったらそんなに
食べたり飲んだりできないしね。
なんて考えてた矢先…
「 うっ… 」
潤 「 ちょっ…和大丈夫か？ 」
和也 「 ……っ…大丈夫です、 」
潤 「 嘘つくなって。
しんどい時はしんどいでいいんだから。
和も俺が耐えるの嫌って言ってただろ？
それは俺も同じだよ。 」
和也 「 ほんとに体調は悪くないですから…っ…
んん… 」
そう言っている和は頬を抑える。
…頬？
潤 「 和？
頬なんて抑えて…大丈夫？
おたふくとかなったことある？ 」
和也 「 おたふくとかじゃないですから…
安心してください… 」
潤 「 分かってるの？原因は… 」
和也 「 ん… 」
和は頬を痛そうにさする。
「 すいません、
歯医者なのに歯が痛いなんて 」
と…
…あ、そういうこと？
潤 「 いや、全然いいんだけど…大丈夫？ 」
和也 「 大丈夫ですよ 」
潤 「 今から帰ったら、
まだ親父さんに治してもらえんじゃないの？ 」
和也 「 …… 」
潤 「 ん？ 和？ 」
和也 「 治療はまだ少し後にします… 」
潤 「 …え？ 」
和也 「 心配してくれるのは嬉しいですが… 」
ほんと情けない話ですけど…
と話し始めたのは自分のこと。
歯医者が苦手なこと。
そして…俺と同じように
昔治したところの下からの虫歯だと言うこと。
つまり大きく広がってる可能性が多く
自分でも歯の中まではわからないけれど…
既に神経を抜いている歯だから、
治療が痛くなることが既にわかってるということ
そんな話をしてくれて。
和は歯科医なのに情けないよね…と呟いた。
でもそれって…
歯科医だからこそ…
状況をわかってるからこそ…
怖さが増してるんだよな？
俺とは違った感覚なんだろうけど…
でも、治す方がいいことぐらい
和が1番分かってるんだろう。
だからこそ余計に苦しいんだろうな…。
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
