#22 ページ22
＊
潤 side
和はちゃんと笑ってた。
少し心配になって早く来たのは事実。
和の事だから、
「 潤くん来ないかも… 」
なんて思ってそうだし。
潤 「 これだけ…？ 」
和也 「 そうですよ。
何回かしないと
細いとこだし綺麗にならないですが… 」
潤 「 ん、ありがとう。 」
和也 「 はい。
ふふ…今日はこれでやめときます？ 」
潤 「 あ、どっちでも。 」
和也 「 別にどちらでもいいんですけど…
ほら…
前歯は気になるなら
先の方がいいかなと思っておりまして。
言った時、気にしてる様子でしたし… 」
さっき言ってたのは俺のためか…
確かに前歯は少し…
気になってあれから家でも見たんだよね。
確かに白い詰め物の淵から
黒くなってたんだよな…裏側から。
潤 「 お願いしようかな…いい？ 」
和也 「 もちろんですよ。用意しますね 」
そういい用意を始めた和。
和也 「 どうしました？
そんなにガン見されたらやりにくいんですけど… 」
潤 「 あ、ごめん、そうだよな。 」
和也 「 気になるならいってくださいよ？ 」
潤 「 いやいや、
こうやってあんま見ることないから新鮮で。 」
和也 「 そうです？ 」
潤 「 うん。 」
和也 「 そっか、そういうもんなのかな… 」
うーんと悩みながらも、
用意が終わったようで麻酔…なんだけど。
いつもと違って変な感じで…
潤 「 …っ…ふぅ… 」
和也 「 ちょっと変な感じします？
痛かったら手挙げてくださいね？ 」
痛い…のか、これは…？
痛みといえば痛み…？
いや、違和感がすごい…
そんなことを
頭の中で考えているうちに麻酔が終わる。
「 はい、おわりです。
すいません、
いつもと違いましたよね… 」
と。
和には理由がわかってるらしい。
潤 「 まぁ、うん。 」
和也 「 前歯も同じなんですけど、
前の方が歯肉も薄いですし、
痛みを感じやすい人が多いみたいで…
表面麻酔とかしたら良かったですよね、
すいません… 」
潤 「 いやいや、謝るほどじゃないよ。
それに前歯まで虫歯にしたのは俺だから。
本当にそんな顔しないで大丈夫。 」
和也 「 はい…
でも、痛かったですよね…？ 」
潤 「 痛い…というか、
すっげぇ違和感はあったけど。
全然耐えれたし大丈夫。 」
和也 「 耐えないでくださいよ…っ…
ストイック過ぎます、潤くんは。 」
潤 「 えっ、いや……和？ 」
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
