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＊
潤 「 和ナイス！こっちこっちー！ 」
そう呼んでくれるから投げる。
潤 「 ナイス！
よっしゃ、ワンアウトー！和いいね！ 」
周りのまぐれだろ…っていう目。
…多少はできますよ。
スポーツ馬鹿が兄貴ですから…
その後、0点のまま、
守備が終わり次は攻める番。
潤 「 ナイス！かずー！ 」
ヒットだったけど…そんな声。
「 やるな！ 」
「 いいぞー！ 」
回が上がるごとに、
他の人らの声も聞こえるようになった。
和也 「 ありがとう中丸くん… 」
「 え？ 」
和也 「 違ってましたか…ごめんなさい 」
「 いや、あってるけど…笑 」
「 えっ！俺は！ 」
和也 「 丸山くん…じゃないんですか？ 」
「 せーかいや！ 」
和也 「 いや、クラスメイトの名前ぐらいわかりますけど… 」
潤 「 な！当たり前〜 」
その時はそれで終わった。
「 二宮、体育もできなくはないよなー、いつも。 」
「 あー、確かに。
意外とって感じはあるよな 」
なんて…
そこからたまに呼ばれるようになった。
どうしても
気分が乗らない時は潤くんに頼むけど…
「 ゲームがイベント中らしい！笑 」
と言ってくれて…
「 にのらしい 」
と、みんなが言ってくれるようになった。
みんな単純だけど…
俺もみんなを知らなかった。
こんなに笑顔を向けてくれるんだ…
それを教えてくれたのは潤くん。
潤 「 あっ！隠すなよ〜 」
和也 「 いいでしょ…別に。 」
潤 「 隠す必要ないじゃん！ 」
和也 「 偏差値落として入ったから… 」
潤 「 俺もなんだけどな〜、悔しい！ 」
そうして俺の前に見せたのは
クラス順位が2位と書かれた点数表。
和也 「 負けず嫌いですねぇ… 」
潤 「 次は和も一緒に勉強しよーぜ。
あいつも賢いらしいから一緒に！ 」
指差したのは…
和也 「 上田くん…？ 」
潤 「 ほんとほんと！
怖そうに見えるけど意外だよな〜 」
勉強なんて誘ってもこなさそう…
と思ったけど、
次回のテスト期間一緒に勉強した。
中丸くんも一緒に。
あとは丸山くんが赤点回避のために潤くんに泣きついてきてて…笑
びっくりするほど…
交流の輪が広がった。
潤くんは凄い。
俺のヒーロー的な存在だった。
それからもう10年。
どこで何をしているんだろうか_____
たまに、SNSのアイコンが変わるのを見るぐらい。
でも、連絡はとっていなかった。
＊
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
