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＊
和也 「 炎症してて…
神経の処置は必要そうです、すいません」
潤 「 まじか… 」
和也 「 痛みの原因はちゃんと取り除きますからね。 」
潤 「 ん、お願いします 」
そう言って麻酔が足されて…
さらに削られる。どんどん削られて…
削るのが終わると神経の処置だと…
細い針みたいなのを通される。
和也 「 すいません、
この処置、変な感じしますよね。 」
そんな言葉と共に
どんどん処置を進めていく。
和也 「 ん…
ちょっと潤くん痛いかもです、すいません…
少し膿溜まってて…
ちょっと出しちゃいますよ… 」
次のそんな声とともに襲ってきたのは激痛。
潤 「 んっ！…ぁっ…んん… 」
針みたいなものが、
顎の付近まで入ってくるような感覚。
それに、臭いも酷い気がする…
和也 「 あと少しですからね… 」
和がグリグリと動かす度に痛い歯。
まじで…いや、ほんとに…
歯の治療ってこんなに痛いのか…
潤 「 んっ…はぁっ…んん… 」
和也 「 ん、潤くん頑張れてますよ…
次第に落ち着いてきますからね… 」
そういう和の言う通り、
次第に落ち着いてきた痛み。
それを合図かのように、
強い匂いの薬が詰められ、治療は終わる。
和也 「 すいません…本当に… 」
潤 「 いや、全然。
あー、情ねぇなぁ…ごめん。 」
和也 「 いやいや、俺の力不足で… 」
あー、自分でも驚く。
歯の治療で
泣くだなんて思ってもみなかった。
治療後、ハッとした和。
なんだと思えば、
「 見てませんから！ 」
と、タオルを顔にかけられた。
あぁ…と。
その時に気づいた自分の涙。
情ねぇなぁ…まじで。
和也 「 痛かったですよね…
止めたら良かったですよね… 」
潤 「 いや、ほんとに
和が気にすることじゃないから。
悪い所を和が治してくれただけ。
ただそれだけなんだから。
むしろ感謝してるし、
あんなに痛んでたのが嘘みたいに、もう全然痛くねぇし。 」
和也 「 でも、
潤くんに痛いことしたのは事実ですから… 」
潤 「 大丈夫だって。 」
和也 「 んん… 」
納得がいかない様子。
いや、ほんとのことなんだよ。
和には助けられてるんだから…
潤 「 …俺、どうしたらいい？
まじで、
和が悪いと思ってないから。
和のこと責めるつもりもないし、
むしろ感謝してるし。 」
和也 「 ほんとうですか…？ 」
潤 「 本当に。 」
和也 「 … 」
＊
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
