#13 ページ13
＊
和也 side
しっかり口を開けてくれる潤くん。
ごめんなさいね…
今日は何度か
痛い思いをさせてしまうかもしれない…
右上の親知らずは抜歯したとこ。
手前は神経ギリギリかな…c2。
その手前はCRだけど…
和也 「 これ、痛いです？ 」
潤 「 んっ…！ 」
潤くんはビクッと肩を震わせた。
和也 「 前治したところが虫歯だね…
10年以上前だけど。 」
えっ…？
という顔をした潤くん。
1度治したら終わりじゃないのが、虫歯は厄介だ。
手前のCRは大丈夫そうかな。
そう思いながら前歯に入る。
一見大丈夫そうには見えるけど…
和也 「 風当てますね。 」
潤 「 うっ…っつ… 」
和也 「 大丈夫ですか？ 」
潤 「 うん…ごめん 」
和也 「 いえ、全然。
ちょっとショックでしょうけど…ここも治しましょうね。 」
潤 「 前歯…だよな… 」
和也 「 今は表からはわからないぐらいですけど、
見た目もどんどん悪くなりますから。
沁みるってことは進行してますし。 」
潤 「 ごめん… 」
和也 「 いやいや、厄介になる治しちゃいましょ 」
潤 「 そうだな… 」
俺だって、
かっこいい笑顔守りたいし。
今なら綺麗になりますから。
和也 「 続きしますね。 」
前歯は左側2.3番間で広がっており、c2。
元々小さなレジンが詰められていて
前歯も2次カリエス…
ここは早めにし治したいね。
で…4.5.6番とCRが詰まってる。
そのうち、5.6番は二次カリエスなんですけど…
和也 「 あー…潤くん。
右側が落ち着いたら、こっちの親知らず抜いちゃった方がいいかもですね。 」
潤 「 まじ…？ 」
和也 「 今はまだ大丈夫だと思いますけど…
こっちも放置すると、
左側のみたいに前の歯もやられますよ。
現に少し穴が空いてますので、急ぎではないですが。 」
潤 「 ん。 」
7はまだ無事だけど、8番でc1だな…
そうして下の歯にうつる。
左下8番c2。
7.6.5とCRだけど、これ全部二次カリ怪しい…
和也 「 ちょっと失礼しますね… 」
シュッとエアーを当てると、
「 んんっ… 」と声が聞こえる。
7番が1番大きいなぁ…
CRが外れててもおかしくなかった。
4番から反対4番は無事で、5.6番はCR。
こっちは大丈夫そう。
7番はc2で、8番もc2。
和也「 大丈夫？
とりあえずレントゲン撮ろっか。 」
潤 「 ん。 」
レントゲンを撮って再び一緒に診察室へ
潤くんには少し申し訳ない気持ち。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
