side:gaku ページ46
岳「A、大丈夫？」
『無理です。美咲さんお水ください.....』
岳「そんなになるまで飲むなよ、まったくもう。」
トイレで突っ伏すAに水を渡した。彼女は相当酔っ払っているらしく、俺と美咲さんの区別もつかないらしい。
『美咲さん、美咲さん、』
岳「俺岳だけどね。なに？」
『岳、怒ってますか？』
岳「....怒ってないよ。」
『私のこと嫌いになっちゃいましたか？』
岳「....なってないよ。」
『私は岳のこと大好きなのにっ.....』
ポロポロと泣き出すA。さっきは信じられないと思った "大好き" の言葉も今の彼女を見ていれば信じられる。
信じたいと思える。
岳「もう気持ち悪くない？」
こくんと頷くAを抱え上げた。
『...岳のにおいがする。』
岳「だって俺だもん。」
『私、この香りが大好き。付き合う前からずっとずっと好きだった。岳の香りに包まれるとね、胸がきゅーってして苦しくなって、でもすごく安心するの。』
ベッドにAをおろしても彼女は俺の首にしがみついたまま離れない。
『岳、傷つけてごめんね。』
岳「....うん。」
『悲しませてごめんね。』
岳「....うん。」
『もう岳に愛想つかされちゃったかもしれない。Aなんて嫌いって思われちゃったかもしれない。でも、これだけはわかって欲しいの。』
首筋にかかる彼女の息がくすぐったい。
ふわふわな髪の毛から香る甘いにおいに胸が締め付けられる。
『私は岳が大好きっ。好きで好きで、岳しか考えられないのっ、』
岳「......っ、」
ぎゅっとAを抱きしめると彼女も抱きついてきて、甘い香りのする髪の毛に顔を埋めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 564人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Pin(プロフ) - アイナさん» アイナさん初めして！コメントありがとうございます(^^)本物の岳さんもとても魅力的な方ですが、この物語を通じて更に好きになんて、感無量です！笑 運命的な出会いができて嬉しいです！1番だなんて恐れ多いですが、これからも楽しんでいってくださいね♪ (2015年12月26日 23時) (
レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - 、さん» お久しぶりです！いつもコメントありがとうございます◎私もそのセリフ気に入っています！ヒロインちゃんの想いがたくさん詰め込まれていますよね。、さんに素敵だと仰っていただけて嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いいたします(*^^*) (2015年12月26日 23時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - あゆむさん» あゆむさんにそう仰っていただけると本当にありがたいです。いつもいつもありがとうございます(*^^*)これからも少しでもリアルなお話を書いていけたらなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします！ゆっくり更新ですが、楽しんでいってください◎ (2015年12月26日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - ノンさん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけてよかったです(^^)大好きだと仰っていただけること、終わって欲しくないと思っていただけること本当に嬉しいです！まだまだ物語は続いていきますので楽しんでいただけたらと思います(*^^*)よろしくお願いします！ (2015年12月26日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
アイナ - 初めまして！アイナです！楽しく読ませていただいてます（＾＿＾）☆この小説を読むたびに岳くんが大好きになっていきます！元々わたしはサッカーが大好きでJにも興味を持つようになり鹿島が大好きになりこの小説に辿り着いたのですが運命です←小説の中で1番大好きです (2015年12月23日 13時) (レス) id: 1869613157 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Pin
| 作成日時：2015年11月13日 22時
