side:gaku ページ42
聖「おーい、岳ー？」
顔の前で聖真が手をヒラヒラさせるのに反応し体が跳ねた。
岳「ごめん、いろいろ思い出してた。」
源「何を？」
岳「昔付き合ってた人とか。」
梅「あー、おるよな。忘れられない子って。」
岳「いや全然。ただ、なんであの子は好きだったんだろなーって。」
梅「なんやねんおまえ。ってか今時小学生でもわかるで？」
岳「じゃあ好きってなんなの？」
源「可愛いなって思ったりすることじゃない？」
岳「可愛い子なんていっぱいいるじゃん。」
聖「触れたいって思うとか。」
岳「そんなの男だったら思うでしょ。」
梅「なんやねんおまえ、ほんまに。」
屁理屈をこねる俺に3人がはぁっとため息を吐いた。
岳「Aちゃんも言ってたじゃん。愛や恋は幻想と思い込みだって。それ聞いたらちょっと納得しちゃったんだよね。」
梅「確かになぁ。」
源「そう言われるとなんも言えないかも。」
聖「...俺は違うと思うけどな。」
みんなが聖真の方を向いた。
聖「じゃあさ岳。Aちゃんと話してて胸が高鳴ったことないの？」
岳「...ある。」
聖「もっと笑顔が見たいなーとか喜んで欲しいなーって思ったことは？」
岳「...ある。」
聖「もっと近づきたい、一緒にいたいって思ったことは？」
岳「...ある。」
聖「今だって会いたいなって思ってるんじゃないの？」
岳「..うん。」
聖「それも全部おまえの思い込みなわけ？」
岳「ちがう、と思う。」
聖「そういうことだろ。理屈じゃないんだよ、愛とか恋とかって。」
なんだか急に聖真が大人びて見えた。
梅「なんや聖真が大人に見える。」
源「俺も。」
思ったことは2人も一緒だったらしい。こいつは今までどんな経験をしてきたんだ？
聖「とにかく！わからないなら確かめてこいよ、その気持ちが幻想や思い込みなのかって。」
岳「どーやって？」
聖「2人きりで会う。Aちゃんを目の前にしたら見えてくることもあんじゃね？」
ほら、と言って聖真が梅鉢から奪った携帯を投げて寄越す。
見るとさっき届いたばかりのメールが開かれていて〈私も明日はお休み！一緒だね！〉と書かれていた。
梅「しゃーない、俺らは明日は大人しくDVD鑑賞会やな。」
源「あとで借りてこよ！」
気を遣ってるのかはわからないがこの話はもう終わりらしい。
俺はAちゃんにメールを送った。
なんの根拠もないけれど、俺の中で何かが変わりそうな気がした。
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ぴん(プロフ) - あぴさん» はじめまして！92年組いいですよねー(*^^*)続編も繋げましたので、これからも楽しんでいってください！ (2014年9月28日 1時) (
レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - みよ吉さん» はじめまして！小説読んでいただきありがとうございます！これからも更新がんばりますね。応援よろしくお願いします♪ (2014年9月28日 1時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
あぴ - はじめまして！私も鹿島と92年組好きなのでこの作品書いてくれて嬉しいです( * 'ω' * )これからも読ませていただきます(*｀ω´) (2014年9月26日 7時) (レス) id: d6f040fdff (このIDを非表示/違反報告)
みよ吉(プロフ) - はじめまして！私も岳さんすごい好きなのでこんな小説まってました！！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2014年9月26日 7時) (レス) id: 1bb2225698 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - ゆうさん» はじめまして！コメントありがとうございます。これからも少しずつ更新していこうと思いますので応援よろしくお願いします(^o^) (2014年9月25日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pin
| 作成日時：2014年9月20日 20時
