# ページ33
車内は少しだけ気まずい感じがしたがそれでもみんなが気を遣ってくれてここまで楽しくドライブできた。
優しくてあたたかい人たちだな。
程なくして車が止まったのは大きな公園の駐車場。ついた〜！とみんなで車を降りる。
聖「まだここゴールじゃないから！こっち！」
梅「ちょ、待って！」
小走りで前を行く聖真くんを源くんと貴秀くんが追いかける。
岳「Aちゃん、走れる？」
『うん！』
岳「あいつら早いな。置いていかれたらあれだから...」
そう言ってぱっと岳くんは私の手を掴むと走り出した。
源「岳〜！Aちゃ〜ん！はやく〜！」
少し前から私たちを呼ぶ声が聞こえる。
でも私は繋がれた手が恥ずかしくて顔をあげることができなかった。
岳「うわ、すげえ。」
感嘆の声と共に立ち止まる岳くんにつられて顔をあげた。
『...すごい』
目下に広がるオレンジ色の町並み。少し遠くの海は黒く染まっており、その2色が混ざるところはより幻想的で。
どちらともなく手を離し、手すりに寄りかかり夕焼けを眺める3人に近づいた。
源「こんなところ知ってるなら早く教えてよ。」
聖「俺も最近見つけたんだ。本当は秘密にしようと思ってたけどAちゃんに見せてあげたくって。」
ね？と振り返る聖真くんに微笑む。
おいでおいで、と手招きする彼の隣に立ち手すりを掴んだ。少し遅れて岳くんが隣に立つ。
岳「Aちゃん、落ちないでね？」
『なんだか今なら飛べそうな気がする。笑』
岳「怖いからやめて。笑」
岳くんと顔を見合わせて笑う。手を繋いだことが恥ずかしくて顔に熱が集まったがきっとこの夕焼けが隠してくれるだろう。
源「暗くなってきたね。」
梅「もう夜やな。」
聖「夕飯なんだろ？」
そんな会話を横目に街を見下ろす。光が闇に飲み込まれていくのがなんだか悲しい。
岳「夜がさ、今日1日お疲れ様って昼を寝かせてあげてるんだね。」
『え？』
岳「だんだん暗くなってくでしょ？夜が昼に布団かけてあげてるんだよ。」
俺にはそう見える、と笑う岳くんを見やる。
同じ景色を見ているはずなのにまるで私とは違う景色が見えているみたい。
素敵な考え方する人なんだな。
『私、みんなと見たこの景色絶対忘れない。』
岳「俺も。」
風でなびく髪をおさえながら息を吸い込む。
春の優しい香りがした。
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ぴん(プロフ) - あぴさん» はじめまして！92年組いいですよねー(*^^*)続編も繋げましたので、これからも楽しんでいってください！ (2014年9月28日 1時) (
レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - みよ吉さん» はじめまして！小説読んでいただきありがとうございます！これからも更新がんばりますね。応援よろしくお願いします♪ (2014年9月28日 1時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
あぴ - はじめまして！私も鹿島と92年組好きなのでこの作品書いてくれて嬉しいです( * 'ω' * )これからも読ませていただきます(*｀ω´) (2014年9月26日 7時) (レス) id: d6f040fdff (このIDを非表示/違反報告)
みよ吉(プロフ) - はじめまして！私も岳さんすごい好きなのでこんな小説まってました！！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2014年9月26日 7時) (レス) id: 1bb2225698 (このIDを非表示/違反報告)
ぴん(プロフ) - ゆうさん» はじめまして！コメントありがとうございます。これからも少しずつ更新していこうと思いますので応援よろしくお願いします(^o^) (2014年9月25日 22時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pin
| 作成日時：2014年9月20日 20時
