君への愛【短編集】 (ページ3)

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お茶を持って、キッチンに向かうと、

雛「で、どうなん、Aちゃんとは」

裕「別に、普通やけど」

雛「んな無愛想な・・・」

裕「ええんやええんや！そんな話！それよりさぁ・・・」

ﾊﾟﾘｰﾝ
コップ、割っちゃった・・・・
悲しかった、
「そんな話」なんて、
もぉ、どうすれば、

気がついたら
頬をなにか冷たいものが伝っていた

雛「えっAちゃん！？」

裕「！？」

あ「・・・あたしって、裕にとってそんな物だったの？
　最近だって名前呼んでもろくな返事してくれないし、
　ずっとゲームしてるよ？
　付き合った始めのころみたいに、一緒にビデオ見たり、
　笑いあったりしたいよぉ！！
　『そんな』って、
　あたし、裕のそばにいてもいいのかなぁ・・・・・
　もぉ、どうすればいいの？
　あたし、裕とまた笑いあうためには、どうすればいいのかなぁ・・・」

困った顔をしてる裕
アタフタしちゃってる村上さん

どーしよ、
・・・・・・恥ずかしい

裕「雛、今日はもう帰ってくれる？」

雛「・・・おん、じゃあまた明日な」

裕「ごめんな」

怒られちゃうかな、『重たい』ってふられちゃうかなぁ・・・・