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BBQ! ページ7

「このメンバーで、パーっとBBQやりませんか?」
萌絵のこの一言が、事の発端だった。
芹田や相沢や栞奈が賛成し、京野は倫子さんがよければ、と言った。
勿論、倫子はOKを出した。
だが週に一回の定休日。
予定がある人は断っていい、とのこと。
見習いの二人は用事があるとかで断った。



灼熱の太陽。キラキラと輝く海。
参加するメンバーは、とあるBBQ場に集まった。
そのメンバーには祥平の姿も。
乗り気ではなかったが、尾花に誘われたから来た、と本人は言っている。

尾花と倫子が買ってきた食材。
それを焼くために、点火。
点火係は芹田。
祥平は火傷が恐いと辞退した。
夏だというのに長袖のロンTを着ている祥平。
汗ひとつかいていない。
栞奈や萌絵でさえ、汗をかいているのに。

焼く担当は勿論尾花。
尾花のこだわりで作られるBBQ。
焼いている間、祥平は皿やソースなどを机に広げる係を、誰に言われる訳でもなくやっていた。
「あ、平古シェフ手伝いますよ。」
「いい。お前はあっち手伝え。」
祥平の指示通り、萌絵は倫子の手伝いに行った。
萌絵が見えなくなると、祥平は座りこんでしまった。
祥平は夏が苦手だ。
長時間外で立っていられない。
すぐ疲れる。
炎天下の中座っているだけでも、体力は消耗する。
祥平の体力では、すぐに疲れてあたりまえだろう。
30秒程時間がたち、祥平は立ち上がった。
フラリともつれそうになる足をどうにか踏ん張り、椅子に座った。
腕に顔を埋め、授業中に居眠りをする学生の様な体勢で休憩する。
日陰でないここではあまり休憩にならないが。
被っていたキャップをとり、かなり眠る体勢にある。
「祥平、具合悪い?」
京野が話しかけてくるも反応する気力がない。
熱中症に近い症状だ。
京野は祥平を持ち上げ、相沢に頼み椅子を3つ日陰に移動させた。
椅子の上に横たわらせ、一応用意してあった冷えピタを祥平の額に貼る。
症状は徐々に良くなっていった。
半時間ほどたったころには、起き上がれるぐらいにはなっていた。
だが立ち上がると足がもつれてしまう。
祥平はしばらくの間、日陰で休憩するしかなかった。



「できたー。」
尾花が焼き上げた肉を食べるも、なんか一人足りない。
萌絵は人数を数えるとやはり一人たりない。
周りを見渡すと、祥平を見つけた。
日陰で寝ている。
その長い足をだらけさせ、仮眠をとっている。
平古シェフも食べるかな、なんて思い、萌絵は祥平が休む日陰まで肉や野菜が乗る皿を持っていく。

2→←悪魔襲来



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- 待ってます (2020年3月14日 23時) (レス) id: 4dd29c1c3e (このIDを非表示/違反報告)
にな - 更新待ってます!^_^ (2020年3月13日 0時) (レス) id: 4dd29c1c3e (このIDを非表示/違反報告)
ひらがなみすず(プロフ) - hirocddgsさん» 了解しました! (2020年3月6日 10時) (レス) id: c3925e2dd7 (このIDを非表示/違反報告)
hirocddgs(プロフ) - リクエストいいですか?柿谷が祥平のことが実はすきすぎてストーカーぽくなってしまって京野たちが助ける感じのが読みたいです。よければ書いてほしいです。 (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9d0729a75d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ありがとうございます (2020年2月25日 22時) (レス) id: b9cd9183e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みすず | 作成日時:2019年12月17日 6時

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