風柱と共に

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第三話ページ9

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『………』

不「………」

…あれ…どこまで歩くんだ…？

ひたすら無言でスタスタ歩く不死川さんの歩幅に合わせるのに精一杯でいた

『あっ…あの！不死川さぁぁ！！』

早歩きでやっと着いてける歩幅で歩いてたので勢いよく躓いて勢いよく転びそうになった

不「はぁ…どんくせェな」

いずれ来るであろう衝撃を待ち受けてたら一向に痛みがこない…

恐る恐る目を開けると

『うっわ！！！！ごめんなさい！！！！！！』

不死川さんが腕であたしの体を支えてくれていた

転びそうになった焦りと不死川さんに支えてもらってる驚きと申し訳なさで急いで離れようとした

『うぶっ！』

焦りに焦って自分の体のバランスを崩して今度こそ地面に激突した

せっかく不死川さんに助けてもらったのに……恥ずかしくて顔上げらんない……

不「ククッ」

しばらく地面にバンザイしたまま倒れてると上から笑い声が聞こえた

『もうっ！！！恥ずかしいんで笑わないでください！！！』

恥ずかしさの余りに命の恩人に怒ると子どものように笑う不死川さんの姿があった

さっき会ったばっかりだけどずっと顔やら体やら傷だらけで怖そうなイメージだったので思わず見惚れてしまってた

不「いつまでそうしてんだよ」

『痛い！！』

ポカっと頭を叩かれた

叩かれた頭をさすりながらずっと思ってた疑問を問いかけた

『どこ向かってるんですか？』

不「あぁ？俺の育てのとこだァ」