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第十三話 ページ19

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『ハァ……ハァ………ッ……ハァ………』



どれくらい走っただろ…

段々霧が濃くなってきて視界が悪い…



あと刀二本持ってるから走りづらい…

両手塞がってるからつまづいて転んでも受け身が取りづらい……







ビュン


『えっ!?』



何!?いまの…

何かが勢いよく目の前を通り過ぎた





『うっわ!!』


目の前を通った何かが行った先を見てると急に右足を上に引かれた


気づいた頃には上と下が逆さまに



…あれ……あたし今ぶら下げられてる……?



足に絡まったロープを取ろうとするがこれがまた頑丈で取れそうにない



『これじゃ夜まで間に合わないよ…』



半ば半分諦めかけてた時に両手に持ってる刀の存在に気づいた



『刀でロープ切ればいいじゃん!』





ドスッ



『いっっったあああぁぁぁぁ』


刀でロープを切ったものの受け身を取るのを忘れてて思いっきり左半身と頭を強打した



暫く痛みに蹲ってると





グルルルルルルルル…




頭上から何か嫌な音が聞こえてきた…




恐る恐る上を見上げてみる


『ヒッ』




涎をダラダラ垂らした熊が三頭あたしを囲むようにして立っていた





やばいこの状況…


どうやらさっき見事に引っかかったロープは熊を捕まえるように仕掛けられた罠だったようだ






グヴヴヴゥゥ



一頭の熊があたしめがけて突進してきた






『風の呼吸壱ノ型 塵旋風・削ぎ』



咄嗟に刀を二本抜くと体が動いた





凄まじい勢いと共に螺旋状の斬撃が放たれたと同時に襲ってきた熊が遠くに飛ばされていった





『ハァ、ハァ……ハァ…………ハァ』



一回斬撃を放っただけで異常なほどに呼吸が乱れた





グルヴヴゥゥゥゥゥ



残りの二頭の熊も同時に襲いかかってきた





『……ッ』



呼吸がもたない……


先程の斬撃で呼吸だけじゃなく体の動きも鈍くなった





逃げるので精一杯じゃん……



『わっ…!』




木の根につまづいて転んでしまった


やばい!早く立て!





『ッ…』



一頭の熊があたしめがけて腕を振り下ろしてきた


寝転びながら何とか急所に当たらないように避けたが爪を頬に掠ってしまった



そうしてる隙にもう一頭、あたしに飛び込んできた




…あぁ……もう終わりじゃん…最後に不死川さんにまた頭撫でて欲しかったな……


てか、鬼殺隊に入りたくて訓練してんのに熊に襲われて死ぬってほんともう何…呆れるよ……

終わり ログインすれば
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作者名:はる | 作成日時:2021年5月14日 23時

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