第九話 ページ15
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不死川さんと爽籟が見えなくなるまで見送った後「さて、」と師匠が話し始めた
師「実弥から粗方話は聞いたと思うが、儂は育手だ。今日からAを実弥のような立派な剣士に育て上げる。育ては山ほどいてそれぞれの場所で、それぞれのやり方で剣士を育てている」
『みんなやり方が違うんですね…』
師「そうだ。鬼殺隊はそれぞれの呼吸がある」
『…呼吸?』
師「呼吸の始まりは“日”だ」
『……え?日…??』
師「そこから炎・水・雷・岩・風この5つの基本呼吸、そして月が生まれる。さらに風から霞、雷から音へと派生する場合もある」
『………』
もう次から次へと単語が出てきて、まず呼吸ってなんだ?って言うところから始まりだからほんとに師匠が何言ってるのかわかんなかった…なのに淡々と喋って余計わかんなくなったよ…
師「Aには儂や実弥と同じ風の呼吸を継いでもらう」
『…ええっと、もし、あたしが風の呼吸?とやらと合わなくて違う呼吸が合うってなった場合は……??』
混乱してる頭をなんとか整理し師匠に聞いてみた
…もしかしたら風の呼吸が合わなくて後を継げなかったら見放されるかもしれない……
師「その場合はその呼吸にあった鍛錬をするまでだ」
見放されなくてよかった〜…
師「そして鬼殺隊に入るには“藤襲山”で行われる“最終選別”で生き残らなければならない。最終選別を受けていいかは儂が決める」
“生き残り”と言う単語を聞いて一瞬、呼吸をするのを忘れていた
確かに鬼殺隊は死と隣り合わせだ
最終選別がどんなものか分からないけど鬼を倒したい。自分の気持ちには変わりない
あたしの気持ちは前から決まってる
『本日から宜しくお願い致します!!!』
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作者名:はる | 作成日時:2021年5月14日 23時