風柱と共に (ページ13)

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第七話ページ13

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夜なかなか寝付けなかった

布団に入り目を瞑ると昨晩の出来事が脳裏に焼き付いて思い出したくなくても思い出してしまった

『…ちょっと風に当たってこよう…』

のそのそと布団からでて夜風に当たろうと部屋をでた

『…あれ？』

庭に面した縁側を歩くと

『…まだ起きてたんですか？不死川さん』

縁側で座り月を見上げてる不死川さんがいた

月明かりに照らされてる不死川さんの横顔があまりにも綺麗で、どこか寂しそうで思わず見惚れてしまっていた

不「…なにずっと見たんだよォ…おめぇも眠れねェのか？」

『…う…バレてた……ちょっと寝れなくて…』

心配そうな顔で顔を覗き込んでくるから無理やりちょっと笑って答えた

…あたしうまく笑えてたかな……

不「おまえ無理に笑おうとするな。逆に心配になるわ。」

『…』

何も言えなかった。なんで分かったんだろ…

不「泣きたかったら泣けばいいだろ。あいにく受け止めるの俺しかいねェがな」

フッと笑って優しい表情でこっちを見るもんだから思わず我慢してた涙腺が歪んでしまった

『…ヒック…』

泣き出してしまったあたしを嫌がることなく支えてくれて不死川さんの隣に座らせてくれた

不死川さんが思ってたよりもすごく優しくて、いつも当たり前に感じてた人の優しさや温かさが久しぶりに感じて、涙を止めようにもなかなか止まらなかった

ずっと不死川さんはあたしの背中をさすって落ち着かせてくれてた

不「よく頑張ったなァ」

泣き疲れたのか山道を登って疲れたのかウトウトしてるときに不死川さんがそう言ったと同時に頭を撫でてくれてる感覚がした