本当の顔 3rd (ページ7)

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初めてのケンカページ7

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目を覚ませば、キッチンから何か音がする…
多分Aが飯作ってんだろな………

そうだ…！

昨日の事聞かねぇと！！！！！

「A！！！」

『あ、竜くんおはよ！』

いつもと変わりない笑顔で挨拶してくれるAだけど、昨日の事を確かめたくて、食いつく様に問い詰める

「お前、昨日なんで兄貴と寝てたんだ？！」

『えと…』

「もしかして、俺の事嫌いになった？それとも、兄貴の事好きになった？！」

『ちょっ…竜くん落ち着いて…？』

「落ち着いてられっかよ！！」

『ちゃんと説明するからさ…』

自分の中のイライラが抑えられなくて、Aを壁際に追いやって…
俺のだって証が欲しくて、唇を奪う様にキスを重ねる

説明聞いて俺が納得出来るかなんて分からなくて、ただただAが自分のものだって思わせたくて、いつもより乱雑になる

『ﾊｧ…竜くん……なん、で…』

「お前は…Aは俺の彼女だろ…？だったら、なんで兄貴と寝たんだよ？！」

『説明するって、言ったじゃん…竜くん、怖いよ……』

「自分から兄貴と寝たいって言って、部屋行った奴の話信じられるかよ！」

『…ッ！竜くんのバカ！！！！もう知らない！！！！』

俺を突き飛ばす勢いで体を押されて、Aは泣きながらキッチンから出て行った

俺が怖い？誰のせいでこうなってんのか、分かってねぇのかよ……

Aと入れ違いで寝起きの兄ちゃんが部屋に入って来たけど、Aとすれ違ったのか話しかけにくい雰囲気

蘭「昨日の事で言い合いしたのか？」

竜「言い合いっつーか…」

蘭「お前、ちゃんとAちゃんの話聞いた？」

竜「…………」

蘭「その感じだと、一方的に言った感じだな。Aちゃん、昨日酔ってたのか寝ぼけてたのか、その状態で俺の部屋来たんだけど、竜胆心配するよ？って聞いたけど、ここで寝るって言って聞かなかったんだよ」

兄ちゃんも説得してくれてたのか……

落ち着いて兄ちゃんの話を聞いたら、俺が完全に悪いじゃねぇかよ……

なんでAの話聞いてやらなかったんだ…
完全に怖がらせちまった………

竜「あいつの話…聞いてやれなかった…俺の事が嫌いになったのかと思ったし、兄ちゃんの事が好きになったのかと思ってた…」

蘭「全部お前の勘違い。早いうちに探しに行ってやれ」

竜「ごめん、行ってくる」

Aの後を追う様に急いで外へ飛び出した

どうか近くにいてくれ……

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