続、男性声優さんたちと。

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じんわりと、空気がまとわりつくのを感じつつ
奇跡的に雨が止んだ空を睨みつつ足を進める

片腕にひっかけるのは傘。

『紫陽花が見れるのは嬉しいんやけどなぁ‥』

道端で咲く綺麗な紫陽花を眺めながら歩く
でも梅雨はあまり好きじゃないなぁ、梅雨ごめん


？「あっ、」

なんと、おんなじタイミングで
前から歩いてきた方の登場にびっくりする


『おつかれさまです、雨止んでよかったですね』

伊東「おつかれさまです。ほんとですね。
今日は、お時間頂いてありがとうございます‥！」

会ったばかりなのに、急な感謝を頂いて目を見張る
とんでもなく、優しいひとだこのひとは。


いつも偶然出会っていたけど、今日はいつもと違って
ふたりで予定を立ててご飯に行こうと決めた日なのです

ちょっとそわそわしてしまうね。


伊東「なんだかこう、改まってだと照れますね。
では。い、いきましょうか‥！」

『そ、そうですね‥！』

照れているのがわたしだけじゃなくて安心した

近いようで近すぎない、気遣ってくれている距離感が逆に鼓動を早くする


伊東「あっ」

『どうされました？』

伊東「予約してたお店どこだっけ、って思って‥(笑)」

ゆるくお話しながら歩いてたからか
目的地を忘れかけていた伊東さんにほっこりする


『ふふ、まだ時間はありますし、ゆっくり行きましょう？』

聞いてた時間にはまだ余裕があるしね。

雨上がり、濡れた道路をゆっくり歩いてるから
踵で跳ね返った水滴がスカートにつかなくていいな〜なんてひとり平和な思考。


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