続、男性声優さんたちと。

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「そろそろ行かないと」と溢し、あっ、と顔した内山さんはガサゴソと鞄を探る

内山さんの鞄、中身めっちゃ整理されてそうやよなぁ。なんて心の中で思いつつ待ってみる


内山「あ。あった。Aさん、これ貰って下さい」

『頂いていいんですか‥？わぁかわいい‥！』

内山「貴方にあげたいと思った栞です、おれは沢山持ってるので、、では、また。」
と颯爽と去っていく内山さんの背中を見送りながら手には頂いた押し花の栞を持ちひとり。


ブブッとメッセージ通知の振動でハッとする
帰り際に交換したメッセージアプリを開くと、

内山：先程はありがとうございました。前よりもAさんの事を知れた気がします、嬉しいです

感情を言葉にして伝えてもらえるのって
なんでこんなに心が満たされるんだろうね。


『えっと、”こちらこそありがとうございました、わたしもたのしかったです”‥‥っと』

” 次はいつお会いできますか ”

『‥‥‥‥‥送っちゃった』

自分にしては攻めたほうだ。意を決して追加で送った文が恥ずかしすぎてすぐプツリと画面を切った

帰り道、雨上がりの道を歩きながら、ポケットから感じた通知の振動に気づいたけど帰ってからにさせて。まだ照れが収まってないからね


内山：来週のどこかご都合良ければ。
あと、さっきあげた栞の花も花言葉も素敵だから良かったら調べてみて。

調べてみた花言葉の何個かある中で目に心が揺さぶられる。

パンジーの花言葉 ” わたしを思って ”、物思い、思い出‥

これ、彼は知ってて調べてって言ったのだろうか‥
だとしたらどんな心境で、どんな意図で、どんな表情で、？

どんどん知りたくなる気持ちを加速させる様な
そんなの、狡いな。ドキドキしてしまう。

もっとあの人のこと、知りたくなってしまったなぁ

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