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けっこうな時間入野さんの腕の中にいた気がする
それか一瞬だったのか、時間の感覚も分からない程
それくらい落ち着いた場所だった
通路から話し声が聞こえてパッと離れたわたし達は
顔を見合わせ照れる、あんな大胆なことをした入野さんも我に帰って照れてる
入野「い、いこっか」
『そ、そうですね、!』
さっきと違うのは、手の繋ぎ方が恋人繋ぎになったこと
水族館を出てふたり、ゆっくりと歩く。
どちらとも話さないどこか緊張感漂う空気に
ドキドキしつつ歩みを進める
入野「おれさ、ずっとAには癒されて会う度にときめいてんの。しかもいつも優しくて柔らかい。
でも、さっきみたいな重く暗い顔は初めて見て
改めて、あぁ、守りたいなって。」
真剣に、想いを伝えてくれる入野さんの横顔に
夕陽の暖かいオレンジ色が染まってとてもきれい
入野「だから、そばに居て。おれの隣に。
いっしょに笑っていようよ」
ニカっと太陽のような笑顔をくれる
それだけでもうポカポカと、心温まっていく
『入野さんは、わたしの太陽ですね。
眩しいくらいの楽しさと、温もりと明るさをくれる』
入野「うん。ガンガン照らすよ〜!笑」
『ふふふ、じゃあわたしはそんな入野さんが疲れちゃった時休めるように雲になりますね。
普段もお仕事もずっと太陽モードだと疲れちゃうでしょう?だから、ふわっと包み込めるような雲に』
きっとお仕事柄、不満も不安も思いっきりオープンにして吐き出せないだろう
わたしが覆って、カバーできたらいいな
入野「雲か〜いいね〜。A、雲っぽい。
ふわふわして〜白くて〜ゆっくり動いてるの、」
『いつでも倒れ込んできていいですよ?
受け止めますから、ドーンとこいです!ふふ』
入野「まって、何か急に立場逆転してない?!笑」
お互いに、心の拠り所であって
助け合える関係でいられたらいいな。
入野「あ、大事なこと言ってなかった!」
“ ‥‥Aのことが、好き ”
わたしもです、と答えたすぐ
口づけをくれたおでこがとてもとても熱いです
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名無し93833号(プロフ) - 木村良平さんってできますか、、? (2022年1月19日 8時) (レス) id: bace01ccd9 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - 初めまして!すごく面白いです!図々しいんですが、神尾晋一郎さんお願いできますか? (2020年9月30日 19時) (レス) id: 613864a219 (このIDを非表示/違反報告)
そまけい(プロフ) - 読んだよ、お姉ちゃん!続きだぁああ!って興奮しちゃった…w続きということは……カレーさんも?(゜゜) (2020年9月19日 6時) (レス) id: 1007f168b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷりん | 作成日時:2020年9月17日 1時