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私の口を衝いて出た言葉に
吉田さんは息を呑んで、…そのまま動きを止めた。
一瞬にして、ピリ…ッと張りつめた空気から
自分の発言が吉田さんの気を悪くした、それが伝わってきたけど
ここに来るまでの間
もうほとんど動かない思考回路で考えていた、ただひとつ
それは…
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どんなことがあっても、
智を愛し、愛されたこの唇だけは
絶対に…他の人に触れさせたくない、ただそれだけだった
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「何の気持ちも
こんなことをすることに
…何の意味があるのか、私にはわからないけど、」
吉「……」
「……私を抱くだけなら、
…キスなんて、…・・必要ないはずです」
吉「……」
「……そうですよね…？」
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たくさんの愛の言葉と一緒に
キスに乗せて、智の真っ直ぐな想いを伝えてもらった、この唇だけは
絶対に守りたい…って、そう思ったの
こんな意志を貫いたって、もう何の償いにもならない
そんなことは私自身がいちばん解ってる。
だけど、…
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憶えていたい…、って
この身体に他の男の人の熱が刻まれてしまうなら
せめて、唇だけでも…って
智の愛を受け止めて
智に愛を伝えた、この唇だけは
あの頃のままだって、…そう、信じたかったから
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俯いたまま…、必死に声を絞り出した。
自分の立場も
縋りつく想いだけを口にした、自分勝手な私を
吉田さんは、暫くじ…っと見つめていたけど
やがて、私からそっと身体を離し、
呆れたようにゆっくりと長く息を吐き出すと
ふっと私を鼻で笑い、徐に両腕のカフスを外したら
嘲笑うような目で私を見た。
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吉「……あなたがそう言うなら、それでも構いませんが」
「……」
吉「…たかがキス、くらいでねぇ…」
「……」
吉「あなたがお付き合いしている彼等なんて、
そんなの挨拶がわりじゃないですか」
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ゆっくりと足を組んで
のんびりとした口調でそう言った吉田さんのプライドを、
私の言葉は、きっと大いに傷つけたのだろう。
私をどれだけ馬鹿にされようが構わなかった。
だけど、その怒りの矛先が…
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智たちに向けられるのは、間違ってる…って
ふ…っと沸き起こった黒い気持ちに、…ゆっくりと首を擡げた。
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まよ(プロフ) - ハルキさんご無沙汰です！久しぶりに開いて読みました！智くんとの再会後、いちゃこらみたい笑リアル智くんも元気かなぁ。ＧＷゆっくりしつつ楽しんでくださいね！ (2023年5月3日 22時) (
レス) @page47 id: 2bb9158d15 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ハルキさん更新ありがとうございます。智君に会えて嬉しいです。久しぶりにドキドキしてきゅんきゅんしてます。ハルキさんありがとう(^^)v (2022年9月29日 13時) (レス) @page47 id: 70f41ecff1 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 楽しみにお待ちしておりました(>_<)胸がぎゅーっと苦しくて…会えてよかったぁ！！！激重のイチャコラ楽しみにお待ちしてます！！ (2022年9月29日 6時) (レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
mikitiy(プロフ) - ハルキさん更新ありがとうございます。やっと、智くんにあえて。この時を待っていたっ。嬉しいです。続きがとても気になる〜。葛藤も色々な想いも乗り越えて幸せになってほしい。ドキドキしながら読みました。更新を待ってます。 (2022年9月28日 22時) (レス) id: 0a92ac1d6f (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - →待ち続けておりますので、これからも楽しみにしてます！ (2022年9月28日 19時) (レス) id: 178db8b66c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2019年9月25日 1時
