＊６６５＊ ページ20
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斎「一から…、説明しなければいけませんね」
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そう、ぽつりと呟いた斎藤さんは
事の顛末を、…順を追って説明してくれた。
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私が智の隣に戻りたい、と
寄付は打ち切っても構わない、と事務所に告げに来た時から
斎藤さんは、…私の様子を、逐一把握していた。
どうやって…？と私が尋ねても、
世の中にはいろんな方法があるんですよ、と苦笑いした斎藤さんは
それは、教えてはくれなかったけど…
私が無茶をしないように
私が危険な目に遭わないように
何故か、斎藤さんは私の言動をずっと気にかけていてくれたみたいで…
事務所から目の敵にされているはずの私を
どうしてそんなに心配してくれたのかと尋ねると、
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斎「敵を欺くには、まず味方からって言うでしょう？」
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そう、悪戯っぽく言った斎藤さんだけど、
私には、まだよく意味が分からなくて…
難しい顔をして黙りこくってしまった私を
…斎藤さんは、困ったように小さく笑った。
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そのうち、私が吉田さんと接触し始める。
吉田さんは、以前から黒い噂が絶えない人物だったみたいで
本来ならもっと早くに私にストップをかけるはずだったけど、
その頃、ちょうど事務所内が
他の案件でバタバタしていたこともあって、
それが斎藤さんの耳に入ったのが、…つい先日だったそう。
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斎「……正直、…焦りました」
「……」
斎「…彼と対峙するには、丸腰では挑めない。
以前から黒い噂があった人物だけど、確証があった訳じゃない」
「……」
斎「だから、その証拠となるものを探して、集めて…」
「……」
斎「想像以上にそれに苦戦して、そちらを注視し過ぎて…
…あなたと彼が今夜ここで落ち合うのを知ったのも、
実は、…ついさっきなんです」
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そこまで話し終えた斎藤さんは
こちらに改めて向き直り、私に…窺うような視線を寄越した。
その目はこの部屋のドアを開けた、あの瞬間のように
ひどく、悲しんでいるように見えて…
でも…、それも仕方ないのかもしれない。
だって斎藤さんは、
きっと私がこんな目に遭わないようにするために
忙しい中で、気を遣っていてくれたのだろうから…
それが、こんな格好を見せられたら、
…斎藤さんだって、当然最悪の事態を想像してしまうだろう。
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まよ(プロフ) - ハルキさんご無沙汰です！久しぶりに開いて読みました！智くんとの再会後、いちゃこらみたい笑リアル智くんも元気かなぁ。ＧＷゆっくりしつつ楽しんでくださいね！ (5月3日 22時) (
レス) @page47 id: 2bb9158d15 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - ハルキさん更新ありがとうございます。智君に会えて嬉しいです。久しぶりにドキドキしてきゅんきゅんしてます。ハルキさんありがとう(^^)v (2022年9月29日 13時) (レス) @page47 id: 70f41ecff1 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 楽しみにお待ちしておりました(>_<)胸がぎゅーっと苦しくて…会えてよかったぁ！！！激重のイチャコラ楽しみにお待ちしてます！！ (2022年9月29日 6時) (レス) @page47 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
mikitiy(プロフ) - ハルキさん更新ありがとうございます。やっと、智くんにあえて。この時を待っていたっ。嬉しいです。続きがとても気になる〜。葛藤も色々な想いも乗り越えて幸せになってほしい。ドキドキしながら読みました。更新を待ってます。 (2022年9月28日 22時) (レス) id: 0a92ac1d6f (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - →待ち続けておりますので、これからも楽しみにしてます！ (2022年9月28日 19時) (レス) id: 178db8b66c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2019年9月25日 1時
