私、腹黒くんのお姉さんですっ!?【リクエスト大募集中!!】

再会 ページ35

Aside



なんで？
どうしてここにいるの？
いままで7年間、1度も会うことなんてなかったのに。


そんな疑問よりも、周りに誰もいないか
こっちにカメラが向いていないか

このふたつの方が、私の中で最優先すべき問題だった。

当たりを見回しても、こっちにカメラが向いてるようには思わない。
でも、もしかしたら影からひっそりとーーー


そんな考えが浮かび、私はその場から逃げ出した。



？「A!!!」



そして人気のない非常階段に来たあたりで、
腕を引かれ壁に縫い付けられた。



『ま、ふ……。』


ま「やっと、見つけた。」



ぎゅぅぅぅぅっと力いっぱい抱きしめられる。



『待って！写真撮られたら』


ま「ごめん。本当に、ごめんね。」



絞り出したような、震えた声で発せられたごめんに
私は何も言えなくなる。


何に対して謝っているのか。
そんなのは容易に想像がついた。

私の炎上した件だ。



『…まふは、何も悪くないじゃん。』


ま「ううん。庇いきれなかった、僕達も悪いから。」


『誰も悪くないよ。悪いのは、犯人でしょ？』


ま「僕達がちゃんと庇えてれば、Aは今でもルナとして楽しく活動できてた！」



更に強く抱きしめられる。


そーやって、ずっと私の事思ってくれてたんだ。

申し訳なさと同時に、そんなの考えが頭をよぎって涙が頬を伝った。


まふはお互い顔が見えるくらいに体を離し、
そっと私の涙を拭う。



ま「僕達、もう一度やり直せる？
Aはルナとして活動再開する気は無い？」

もう一度→←ショッピングデート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す