私、腹黒くんのお姉さんですっ!?【リクエスト大募集中!!】

唯一の喧嘩２ ページ31

Aside



そんなことを言いたいわけじゃない。

でも、止めないとって。

嫌われてもいいから、辞めさせないとって。


必死だった。

言葉も選んでられなかった。



な「そんなことないですよ。」



電話越しに、そんな声が聞こえた。



な「下手くそじゃない。甘くも見てない。

姉なら、弟の決心の固さくらいわかりませんか？」


『あんたに何がわかるっていうの!!?』


な「るぅとくんが、半端な気持ちで歌い手をやりたいと思ってないことはわかります。」



そんなの、私だってわかってる。

大好きだから。
大切だから。



『…奏太。とにかく考え直して。お願いだから。』


る「姉さんごめん。これだけは、譲れない。」



何を言っても揺るがない決意。

多分、私が今から何を言っても響かない。



な「お姉さん。少し、僕と話せませんか？2人で。」


る「『え…？』」


な「少し、話をしたいです。」



私はしぶしぶ了承し、スマホを持って自室に入った。

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