この縛りも愛のうち【三途春千夜】

俺のカノジョ×21 ページ21

Aside



春千夜のことが大好き。



私のこと、好きだから一緒にいてくれてる…？



それとも情で一緒にいてくれてるのかな。。



少なくとも、こんな生活疲れちゃうよね。



彼のことを愛してるからこそ縛ってしまう自分が嫌いだ…



彼と女の人が少しでも会話をしているのを見ちゃうとすごく妬けてくる。



彼は私のだよ。取らないで…



感情がこみ上げて来て涙が溢れちゃうんだ。



そんな彼が今日、初めて私に手をあげた。



あげられて当然だよね…



わかってた。



もう、春千夜も限界なんだ。


　
"怖い…"前の男にも手をあげられた記憶がフラッシュバックした。



徐々に呼吸が乱れ始める。



そんな私を見て、彼はその後我に返ったかのように私の名前を呼ぶ。







『ハ…ルぅ…っ…ひゅっ…』

「大丈夫だ、深呼吸しろ」



『ん…ケホッケホッ』




彼は私の手を握り、背中を擦ってくれる。
　
　


今、彼がどんな顔をしているのか見えなかった。、





　
　



　






見たくなかった…




　




きっと、苦しい顔をしているに違いないだろう。
　

　






密着する体にドクン、ドクンと彼の心臓の音が伝わっていた。

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