人間作成実験 (ページ3)

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資料Ⅱ ページ3

センラside

向こうから連れてきた少女は案外すぐに目が覚めた。こっちを見て酷く怯えたような表情をして、向こうで何をされたのかなんて。

元に戻すといったら急に嫌な顔をし始めて、人間になるか？と問うと表情を明るくした。

今は人間型のAIと言ったところの彼女を人間にするなんてどうするのかはこっちが聞きたい。

ただ、向こうの研究所がしようとした自爆テロ用のロボットになるくらいならまだマシやと思った。

島「センラさん、どうやって人間にするん…？」

船「…どうしましょうかね。取り敢えず学習型にでも取り替えてみます？人間と同じような感情を芽生えさせることから」

島「大丈夫なん？そんなことして。そもそもあの部屋自体借りたものなんにそんな勝手なことして…」

船「なんかあったら僕が志麻くんとあの子を連れて養いますよ。それくらいの覚悟はしてます。」

島「なんでそんなしてあの子を救いたがるん？名前もないロボットを…」

船「なんででしょうね…ただ、向こうの思惑通りにしたくないだけかもしれませんね。」

島「成功したらどうするつもりなん。成功しなくてもあの子をどうするつもりなん」

船「失敗なんてしませんよ。成功したら…僕の娘にでもしましょうか…」

島「何言っとんの？」

船「冗談やないのw」

隣でブツブツ言う志麻くん。
さぁ…頑張りますか