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日雇いで働いて結局船に帰ってきたのは朝の3時。
銃は結局買えそうになかった。
ここに来て数年。今までずっと志麻くんのを借りてきた。流石にそれじゃ悪いと思ってギリギリまで値切ってあげくオマケまでつけてもらった。
意地でも断るべきだったかななんて思って空を眺める。
部屋着の上から羽織ったパーカーはもはや役目を果たしていないくらい寒い。
春になったはずなのにここまで寒いのも困りもので、服での体温調節なんてうまく出来やしない。
「…自分の買えるようになるのはいつかなぁ…」
小声でそう呟くと何故か涙が出てきて、こんなはずじゃなかったのにって思えてくる。
船「Aちゃんも色々考えてたんやね」
「センラさん！？なんでこんな時間に…」
船「96ちゃんが帰ってこないって心配してはったから待ってたんです。隣失礼するね」
小さく頷くとニコッと微笑んでありがとうなんて独特のイントネーションで呟く。
船「なに買おうと思ってたん？」
「自分の銃を買おうかなって…」
船「あーなるほど。結局買えなさそうなんか」
「まぁそうなりますね…w」
船「ごめんな志麻くんとうらたんが。2人も悪気はなかったしほんとに払ってもらうつもりなんてなかったんよ。」
「そんな事言われてもお金はもうないわけですから。」
船「んー…96ちゃんのタピオカ代とあいつの昼飯代以外は一応残っとるんよ。」
「えっ…なんでですか！？」
船「96ちゃんはまぁ元々渡してたからそれはないとして、あいつは払ってたみたいでね…志麻くんとうらたんはちゃんと自分で出したっぽいよ」
「お財布どこにありますか？」
船「これやんな？」
センラさんの胸ポケットから出てきたのは私のお財布で、10万のうち残っていたのは7万…
「明日、あさイチで行ってきます…予定してたのは買えないかもだけどもっと安いのあった気がするんで…」
船「おー待って？これな？」
そう言って差し出されたのは2万円…え？
船「センラからのお小遣い…な？今日はありがとうってことで受け取って？」
「子供じゃないですし…」
船「じゃあ…志麻くんとうらたんが迷惑かけましたってことでな？遠慮しんといて？」
満面の笑みで渡されたらありがとうしか言えないじゃない…
船「それで予定のもん買ってき？な？」
「ありがとうございます…」
涙目になった私の頭をセンラさんはそっと撫でてくれた
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桜乙愛(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです。 (2018年4月23日 21時) (
レス) id: 38e8bab20a (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - どうも、作品見させて頂いてます！とっても楽しく見させて頂いてます！これからも更新、頑張ってくださいね♪応援しています(^^) (2018年4月23日 20時) (レス) id: 51c7885456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜乙愛 | 作成日時：2018年4月14日 2時
