裏切られるってこんなにつらいんだね。#ヒロアカ #裏切り (ページ18)

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第15話：出会った日【過去編憐side 1】ページ18

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憐side

俺と澪華が出会ったのは９年前

年が明けてお祭りモードの世間の中

仕事終わりの俺とぶつかったのが澪華。

ちなみにその時俺は１４歳。

ボロボロの服を着ていて血だらけの状態

放っておくほど心は腐ってない。

「ねえ、大丈夫？」

「····ねえお兄さん、私は犯罪者。ヒーローはいない。誰にも知られず朽ちていく。ハハ···どうすれば、いいのかな？」

「は？」

その子は光のない目で、震えた声で、俺に訴えた

自嘲するように、世界の闇を知ったように

その小さな体には抱えきれないような何かを抱えながら

···セリフは厨二病っぽいけど

「··そっか、犯罪者か。俺も犯罪者だ。」

「っ！そうなの？」

めっちゃ驚いてるじゃん

「うん。一緒に来る？衣食住くらいは整ってるよ。」

「いしょくじゅう？」

その子は首を傾げて問う

「···あー、「犯罪者」知ってるのに「衣食住」知らないのね。住むところや着るもの、食べ物はちゃんとあるよって意味だよ。」

この子···面白い子だな

「おー····食べ物、ある？」

「あるよ。」

「····ベット、ある？」

「あるよ。」

「行くっ！」

めっちゃ目ぇキラキラしてる。

····なんだこのかわいい生物は

「よーし、行くかっ！」

「ここがお兄さんの家？」

「うん。」

興味津々みたいだね····目がキラキラしてるもん

「入っていい？」

「待って待ってぇ！今鍵開けるからっ！」

歩くの速いよっ！

「わぁー、すごい···。」

「座ってていいよ〜。」

「·······お兄さんって親、いないの？」

あ···

「あっ、ごめんなさい。今日会ったばかりの私に話す必要なんかないよね···。」

はぁ。まったく、子供みたいな一面見せたと思ったら

こういうところは気が使えるなんて本当に子供かよ

「大丈夫だよ、俺に親はいない。俺は殺し屋なんだ。殺し屋という仕事をしてる。俺の初仕事は、両親を殺すことだったんだ。」

「ころしや？はつしごと？···お兄さんも大切な人を殺しちゃったの？」

お兄さん‘も’か···

「うん。君にはちょっと難しかったかな？また教えてあげる。」

「うん。」

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