彼女との出会い ＃2 ページ4
side:No name HERO
…。可笑しい、気がする。
同「何が？」
あのリビングの血の量からして、相当な攻撃を受けたとみて間違いないだろう。そうしたら、あるはずだろ。
同「確かに…。そう考えると変な気がする。」
あぁ。可笑しいと思う原因、それは「血以外のものが何もない」ということ。こんなに血が出ているなら、少しは肉片や髪の毛が残っていなくては可笑しい。しかし、ここにはそれに該当するものが何もない。
同「ま、そういう個性なのかもしれねえな。まずは捜索だ。」
おう。ｺﾝｺﾝすみませーん。
『…？はい…？』
えっ！？
その部屋から出てきたのはまだ幼い、と言っても小学校2年生くらいの女の子。髪には赤色でメッシュが入っている。その首には、髪のメッシュと同じ真っ赤なマフラーを巻いていた。そしてその年ごろの子供なら目には光を灯しているはずだが、その蒼い目には何の光も映していなかった。
同「おーい。大丈夫かぁって…。え！？人？？」
『あの、誰ですか』
えっと、君は、瀬戸屋Aさんであってる？ここの家の。
ﾁﾗｯ …おい同僚、帰ってこい。
『…はい。そうですけど』
同「ﾊｯ！君に聞くのはつらいことかもしれないけど、お父さんとお母さんってどうなったか知ってるかな。下は血だまりだったんだけど。僕たちはヒーローなんだ。だからヴィランが来たなら調査しなきゃいけないんだ。」
その子…。Aちゃんは少し首を傾げ、こう言い放った。
『…。ヴィランでは…ないです。両親は、僕が…いや。
その言葉を聞き、自分も同僚もハッと息をのんだ。殺したのか！？こんな幼い少女が個性を使って実の両親を！？
そしてこの子、何を考えているのかが読み取れない。通常ならこの年齢の子は両親が殺されたら不安や動揺、混乱するはず。そしてヒーローが現れたことによる安堵。この年齢でなくてもそういう感情表現をするだろう。しかしこの子はどうだ。何もだ。この子と会ってからまだ数分しか経っていないが感情の変化が何もない。
まるで…感情が抜け落ちたように。
そこまで考えて首を振る。いや、それも気になったが今はそうではない。そう考えていると、一足先に正気に戻ったらしい同僚がAちゃんに声をかけている。
同「そうか…。とりあえず話を聞きたいから荷物持ってついてきてもらっていいかな。」
『…わかりました。』
―――――――――――
作者の時間！
ヒーロー二人は夢主が殺したって言うのを聞いてSANc 1d6/1d10入ってます。
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柏餅 - ああああああ！久しぶりに来てみれば読みたかったのが作られてる！！！どの作品もすごく面白かったです！更新頑張ってください (2022年7月21日 15時) (
レス) id: cea69280c2 (このIDを非表示/違反報告)
白夜狐（びゃくやぎつね） - あずさん» あずさんコメントありがとうございます！その通りです。これからも頑張って書いていきたいので応援頂ければ嬉しいです！ (2022年3月26日 19時) (レス) id: c2ad680c4c (このIDを非表示/違反報告)
あず - コメント失礼します。もしかして�，里�話ですか？！scpの供給有り難いです。これからも応援してます！ (2022年3月26日 17時) (レス) id: e3836bd95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜狐（びゃくやぎつね） | 作成日時：2022年3月23日 21時
