プロローグ ページ1
「個性」が生まれ、人々にも「個性」が馴染んできた頃のお話です。
ある夫婦のもとに、少女が生まれました。幼い頃は多くの感情を持ち、天真爛漫という言葉を体現したような少女は、Aという名を付けられました。夫婦も、そんな娘をとても大切にしていました。
しかし、そんな幸せは長くは続きませんでした。
それは、Aが持っていた個性です。
それは、古びた本から様々な存在…異形なものから動物のようなものまでを呼び出す個性でした。
夫婦はそんな娘を怖がりました。夫婦のどちらとも全く違う個性だったからです。夫婦の両親はそれをよく思いませんでした。
そんなことが起こった結果、どうなったでしょうか。答えは簡単。夫婦はネグレクトに走りました。食事を与えず、二人そろって暴力をふるいだしました。
しかし、それをよく思わない存在がいました。そう。娘の個性である様々な存在、「SCP」達でした。彼らにとってAは自分たちのことを怖がらずに遊んでくれる、大好きな人でした。そんな大好きな人は食事をもらえず、暴力を受けています。SCP達は協力し、娘を救おうとしました。SCP-458は食事を出し、SCP-500は受けた傷を治せる薬を出しました。その他のSCPも、自分に出来ることをしようと思っていました。が、Aの顔から笑顔がなくなるのはすぐのことでした。
我慢の限界に達したSCP達は決意しました。夫婦を殺そう、と。そしてすぐに行動に移りました。SCPの中には、そういったことが得意なものもたくさんいたのです。夫婦がものになった後、SCP達は喜びました。邪魔者はなくなったんだ、と。
しかし、もう遅かった。Aからは感情が抜け落ちてしまったのです。
そうして、Aはヒーローに保護されました。しかし多くのヒーローは口をそろえてこう言いました。「その子は狂っている」と…。
そして少女は、ある一人のヒーローに引き取られることになりました。
そうして少女は、成長していきました。…感情は抜け落ち、他人とも関わろうとせずに。
これから話すのはそんな少女の、
無数に漂う一つの糸を手繰り寄せた先にある物語の一部だ。
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柏餅 - ああああああ！久しぶりに来てみれば読みたかったのが作られてる！！！どの作品もすごく面白かったです！更新頑張ってください (2022年7月21日 15時) (
レス) id: cea69280c2 (このIDを非表示/違反報告)
白夜狐（びゃくやぎつね） - あずさん» あずさんコメントありがとうございます！その通りです。これからも頑張って書いていきたいので応援頂ければ嬉しいです！ (2022年3月26日 19時) (レス) id: c2ad680c4c (このIDを非表示/違反報告)
あず - コメント失礼します。もしかして�，里�話ですか？！scpの供給有り難いです。これからも応援してます！ (2022年3月26日 17時) (レス) id: e3836bd95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜狐（びゃくやぎつね） | 作成日時：2022年3月23日 21時
