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結果としては緑谷君が積極的に動いてくれたおかげで私達の勝ちとなった
緑谷君は「やったね小黒さん！」と喜んでいるところを爆豪に爆破されるという理不尽を受けていたが、
まぁ勝てたんだし結果オーライだろうというのが私の感想だ
更衣室で皆が賑やかに話しているのを聞きながら別の事を考える
明日は休み……
『……あとで電話しないと』
茶「？Aちゃん何か言った？」
『ううん、何でもない』
小声で言った独り言は誰も聞いてなかったようだ
耳「……」
……前言撤回、響香には聞こえてたみたいだ
個性上仕方ないけどね
私の事をじっと見つめていた響香は突然ハッとした顔になった
耳「まさかアンタ毎週日曜日に朝から出掛けてるのって…！」
茶「？予備校やないの？」
芦「分かった！デートでしょ！！」
百「まぁ！そうなんですの？」
『…盛り上がってる所悪いけど違うよ
お茶子には何度か言ったけど私彼氏いないから』
蛙「ケロ、それにAちゃんに彼氏がいようものなら皆黙っていられないんじゃない？
爆豪ちゃんなんて相手を殺しに行きそうだわ」
彼氏に攻撃しそうっていう予想は全員共通なんだね…
普段の言動があれじゃあそう思われても可笑しくない
ちなみにお茶子が言ってた予備校っていうのも寮生活前までだったら嘘ではない
平日の夕方に通っていたが、雄英から予備校までは距離があるため辞めたのだ
未だに私の日曜日について考察を膨らませている皆よりも先に着替えて更衣室を出る
やましい事はないけど余計な事を聞かれたくない…
クラスの子達は常に気に掛けてくれる位優しい子達ばかりだが、それ故詮索好きでもあったりする
特に三奈と透なんて恋バナ大好き系THE女子高校生だ
乙女チックな妄想から変な噂を立てられたら男性陣に質問攻めに合うのは目に見えてるし下手したら爆豪に爆殺される可能性もある
感情はなくとも自分の命は流石に大事にする
周りに誰もいない事を確認してスマホを取り出してある人物に電話を掛ける
《もしも〜し？》
『累さん、明日の準備するけど食べたい物とかある？』
《ん〜、何か最近和食食べてない気がするし
和食かな！うん！和食でお願いしまーす！》
『分かった、それじゃあまた明日』
電話を切った後メモアプリを開いて買うものを書いていく
そのまま教室に戻ろうとした時に更衣室の出入口から覗いてた女子達と目が合った
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作者名：風蘭doll | 作者ホームページ：http://flandoll'scollections
作成日時：2021年10月10日 11時
