何もかもが崩れた日 . (ページ9)

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「お母さん、ただいま」

写真に帰宅を知らせて、自分の部屋に入った。

「雄英か。」

なによりも寺の仕事をはやくさせたい父親が

雄英なんていまよりも忙しくなるような所、

許すわけがない。

父「あきら、入るぞ」

「はい。」

父「お前の担任から電話が入っていた。

雄英高校に入るってのはなんの間違いだ？」

「それは、」

父「お前は寺の人間だ。それに神の移し見であり

これからもここを守る立場なんだ。

それにその個性で何が出来るというんだ。(ﾌｯ」

「先生が、先生が私のことをヒーローに向いてる

と言ってくれた。私はそれを信じたいと思った。

わたしはいままでずっとヒーローに憧れてた。

受験に落ちたらもう潔く諦める。一度チャンス

が欲しい。」

父「馬鹿なことを。個性を見せた瞬間に落とさ

れるさ。はやく諦めることだな。」

そう言って嫌味ったらしくにやけて父は部屋を

出ていった。