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22.過去 ページ22
「わたしは、特別な力を持って生まれてきちゃったの
右目に、神様の目を、持ってるらしくて
たまに、右目の色が変わるから見てみてよ。
……あ、ねえ、幽霊っていると思う？」
轟｢……俺は信じてねえ。｣
「そ。……わたし右目でだけ視えるんだ。
個性も、そんな感じで、幽霊呼び出したり、
気持ち悪い、こわい個性。
ずっとこの個性のせいで嫌なこと沢山されてきたし、
わたしはこの個性で、家族全員殺すとこだった。
でも、お母さんが命と引き換えにその霊を封印して
なんとか、わたしと、大嫌いな父親だけは生き長らえた。」
轟｢お前の父親…そんなやな奴なのか？｣
「うん。生まれてまもない頃から鍛えるために
酷いこともたくさんされたし、なにより、
お母さんをモノみたいに扱って全く大事にしなかった
許さない。絶対、お寺は継がない。」
轟｢そうか。｣
轟｢お前の話聞けてよかった。やっぱ俺とそっくりだ。｣
「そうかもね。」
轟｢授業、行くか。｣
「うん」
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作者名：爆心地 | 作成日時：2018年11月18日 21時
