何もかもが崩れた日 . (ページ16)

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16 お見舞いページ16

検査の結果、脳波に異常なし、2ヶ月眠ったせいで

予想より遥かに早く骨や傷も良くなっていた。

明日にでも退院と言われた。

ただし、完治したわけではないため過度な運動は

制限された。

それから、

あのとき演習場にいた多くの生徒が見舞いに来た。

ありがとうという言葉にどれほど救われたか。

それから、はるもきた。泣きながら心配された。

でもそれと同時に私が受かったこと、人前で個性を

使ったことが嬉しかったらしくまた泣いていた。

そして、雄英の教師が頭をそろえてきた。

みんなで頭を下げられた。

校長先生にいつからでも学校に来るといいと言われ

た。明後日にでも行きますと返事した。

それから、担任の相澤先生ともすこし面談した。

個性のことで何も気にすることは無い、と念を

押して言われた。

素直にうんとは頷けなかったものの、クラスの担任

がそう言ってくれるんだと思ったら安心した。

人生捨てたもんじゃないなと思えた。