休校日 ページ5
side.you
体育祭が終わり、2日間の休校。
怪我は全てリカバリーガールに治してもらったが、
さすがに疲弊して今日は部屋で療養をしていた。
体育祭の、最終種目。
爆豪と戦った時の自分が全力を出せていたのかと問われたら、答えは否だ。
全然俺のペースにさせてくれない。隙を与えず、俺が苦手とする近接戦を仕掛け続けた爆豪は、確実に俺より上手だった。
近接戦に持ち込まれないようにする対策が無いわけじゃない。
ただ俺が使える炎と爆豪の爆破は、とにかく相性が悪い。足が使えない……即座に距離を取れないと尚更だ。
爆風により車椅子が不安定になるのも大きい。
間合いを詰められたら空けなくてはならないのが僕の弱みだ。
車椅子から引きずり降ろされたらそれこそ終わり。だから近寄らせないことを第一に戦わなきゃいけない。
……詰めが甘かった。
焦凍がもし、炎も使っていたら爆豪に勝てていたんだろうか。
違いない、きっと焦凍は勝っていた。
「A」
「！ 父さん……」
部屋に入ってきたのは父・エンデヴァーだ。
「…いつまでヒーローを志望するつもりだ？ 体育祭で、もう十分わかったんじゃないか」
俺は入学前から、"ヒーロー科"の受験を反対されていた。
サポート科か、普通科を目指せ。
そう言われていたのを押し切って、雄英高校ヒーロー科を受験した。
「……あんたには関係無いだろ」
「焦凍の気が緩む。お前みたいな失敗作が最高傑作の近くにいたら、焦凍が油断してしまうだろう」
「ッ」
思わずキッと睨むように顔を上げた。
俺みたいなのがヒーローになれたら世も末だ、と
父さんはずっと俺にそう言い聞かせていた。
「……俺でも…歩けなくても、ヒーローになれる。俺がそれを証明する」
もういいだろ、出ていけ、と父を追い出せば、
入れ替わりに焦凍が入ってきた。
「……親父、またなんか言ったか？」
「別に。何か用？」
「ああ」
焦凍も俺を蔑みに来たのか？
なんて一瞬思ったが、俺が勝手に惨めに思っただけだった。
「_____お母さんのとこ、一緒に行かねえか」
「…………はっ？」
焦凍の口から"お母さん"という単語を聞いたのが久々で、思わず聞き返してしまった。
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千椛(プロフ) - ヒーロー名が2人でショートケーキになるの、なんか嬉しかったです！更新楽しみに待ってます！ (2022年2月20日 22時) (
レス) @page16 id: 5a2d0a48cd (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - 夜空の流れ星?さん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです…完結せず新作出してて申し訳ないです。期待に添えるよう頑張りたいです！ありがとうございます！ (2019年4月20日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
夜空の流れ星?(プロフ) - 新作品ですね！いつも影で見させてもらってます）(^_^;)頑張ってくださいね！ (2019年4月20日 22時) (レス) id: 654431c6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年4月20日 21時
