71 ページ27
私料理苦手なんだよねぇ。
と、瀬呂くんの横で不満を漏らす。あ、火がいるのか。轟くん呼ぼうかな〜
「爆豪、爆発で火つけれね？」
「つけれるわクソが！
……あぁ？」
あ。
見事に燃やされました。うん、仕方ない。とチャッカマンを創造する。
お、いい出来だなこれ。
で、私は急いで拗ねたかっちゃんを呼び戻し机に戻るともうカレーが出来ていた。申し訳ない。
そう言えば洸太くん。見に行こうかな。
かっちゃんが食べ始めたのを見てそろりと席を立つ。
確かこっちかなぁ、と歩いているといっちゃんの声が聞こえた。
「友達…僕の友達さ、親から個性が引き継がれなくてね。
先天的なもので稀にあるらしいんだけど、でもそいつはヒーローに憧れちゃって。
そいつさ、しばらくは受け入れられずに練習してたんだ。物を引き寄せようとしたり火を吹こうとしたり…でもダメだった。
個性に対して色々な考えがあって一概には言えないけどそこまで否定しちゃうと君が辛くなるだけだよ。だから…」
「うるせぇズケズケと！出てけよ！」
「……まぁまぁ、落ち着きなよ。」
と二人の間にはいると、いっちゃんは驚いたように私を見る。
うん、いっちゃんが個性の練習してるのは見ててツラかったなぁ。いっそAFOで分けようかと思ったくらい。
ま、そんなことはいいけど。
「君、個性とかヒーローとか嫌いなのかい？」
私の問いかけに答えずにこちらを睨む。ああ、小さい子って可愛いなぁ。
「確かに君の考えだから私達にはどうにもできない。……けどさ。
そこまで否定したら、君は君だけじゃない、大好きな両親の生き様まで否定することになるんだよ。
それは……それはきっと、悲しいことだ。」
「……うるせぇ、なんも知らねーくせに。」
そうだね、と笑いいっちゃんの肩に手を置く。頷いたいっちゃんはカレー置いとくね、と言った。
「あの子は根本からヒーローが嫌いな訳じゃないんだろうね。」
帰り道、ぼそりと呟く。不思議そうないっちゃんから目をそらして上を見る。
……私は
ああ、そう言えばあの世界はどうなったのだろうか。きっと私はなかったことになったんだろうなぁ。
まぁ、もう関係のないことだけれど。
次の日。
相も変わらず特訓です。私は神出鬼没に個性を伸ばしてます。
そう言えば聞いてください。ちょびっとなら二つ同時に出せます。きゃっほうさすが私。
ま、これはギリギリまで皆には言わないでおこう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊夜(new)(プロフ) - リコさん» ありがとうございます〜！これからも頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2018年5月16日 18時) (
レス) id: ad6dd0d979 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - 遅くなりましたがパート3おめでとうございます(*´∀｀)これからも更新頑張って下さい！応援しています(*´∀`)♪ (2018年5月16日 16時) (レス) id: 99beb34d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊夜(new) | 作成日時：2018年5月12日 15時
