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ぴしり、と音がして氷が割れる。
まずい、と思った瞬間に腹に一撃。先ほどと同じ場所に同じ重さを喰らった私はなすすべもなく吹っ飛ぶ。
意識が薄れる。首根っこを掴まれる感覚や浮遊感から、どうやらオールマイトに引っ張られているらしい。
絶妙な揺れが気持ち悪い。
「次もし追いつかれたら今度は俺の篭手で吹っ飛ばす！」
やばい、二人に追い付いてしまう……！
「うんうんそれでそれで？」
持ち前の反射で打ったかっちゃんの籠手を壊し、殴りかかるいっちゃんに私を投げつける。
「Aちゃん！！」
「クソが！！」
衝撃で少し意識が戻った。悪いけど今いっちゃんと話をしている時間はない。
またもやエンジンでかっちゃんを突き飛ばすと今度は蹴りで吹っ飛ばされた。
ビルに体を打ち付けられる。痛い。いや、もう痛みもあまり感じない。
素晴らしいぞ少年達！不本意ながら協力し私に立ち向かう。
ただ２人とも、それは今試験の前提だからねって話だぞ。
最大火力で私を引き離しつつ脱出ゲートもくぐる…。これが君達の答えだったようだが爆豪少年の篭手を破壊したことでその最大火力も消えた。
終わりだ。」
「離れろクソ野郎が……！」
ビルの側面を足場にOFAで殴る。触れた瞬間に無重力で少しだけ浮かし、梅雨ちゃんの個性でベロを伸ばし吹っ飛ばす。
速攻で駆け寄り手を前に出す。
「ぐ、……！」
無差別雷撃。
なるべく頭が壊れないように、でも少しの痛みなら我慢して。
「さっさと立って走れ！！」
二人を見る余裕はない。
電撃をやめ、氷結で壁を作り硬化で拳を用意する。
ぴしり、とまた音が鳴る。
腰を低め、すぐに飛び出して殴りかかる。
「…………っ！」
顔を掴まれる。
まだだ、まだやれる。
やらなきゃいけないんだ、
「寝てな、御影少女。そういう身を滅ぼすやり方は先生的に少しトラウマもんでね。」
びくともしない。と、かっちゃんがオールマイトの背後で手を構える。
最大爆破を籠手なしでやるつもりだ。
再び意識が薄れる。何か音が聞こえるが判断ができない。
「早よ行けやクソナード…
折れて折れて…自分をねじ曲げてでも選んだ勝ち方でそれすら敵わねえなんて…
嫌だ！！」
「……！」
僅かに動くだけで失神しそうなほどの痛みに蓋をして、エンジンで飛びかかる。
「「退いてくださいオールマイト！！」」
OFA。
骨が軋む音がする。
いっちゃんは顔に、私は卑怯にもあの怪我の場所にその拳をねじ込んだ。
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柊夜(new)(プロフ) - リコさん» ありがとうございます〜！これからも頑張りますので応援よろしくお願いします！ (2018年5月16日 18時) (
レス) id: ad6dd0d979 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - 遅くなりましたがパート3おめでとうございます(*´∀｀)これからも更新頑張って下さい！応援しています(*´∀`)♪ (2018年5月16日 16時) (レス) id: 99beb34d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊夜(new) | 作成日時：2018年5月12日 15時
