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待ちに待った土曜日の朝。
楽しみすぎてなかなか寝つけなかった、なんて遠足前の小学生のような気分を久々に味わった。
ちなみにちゃんと寝た。
事前に五条さんが席をとってくれていたのだが、いつもVIP席なのは流石に身の丈に合わない。
しかし、あの人に何度やめてくれと言ったことだろう。
今日も黙ってVIP仕様の新幹線に乗り込んだ。
みんなとは、私が呪術高専1年(仮)だった時以来会っていないため、本当は内心ものすごく緊張をしている。
今にも心臓が張り裂けてしまいそう、そんな比喩がピッタリだ。
窓に映るいつもとは違う雰囲気の自分を見て、少し気恥ずかしくなった。
いつもより髪にもメイクにも気合いを入れてきた自分は、どことなく"お姉さん"という印象がある。
だって後輩がいるんだもん。
少しだけ"先輩"させてよ。
そう勝手に自己完結をするように心を落ち着かせて、久々に着た高専の制服の匂いに懐かしさを覚えた。
こんなの親にバレたらただじゃ済まないんだろうな。
今は、少しだけ強くなれたように、他人事のように鼻で笑った。
ガヤガヤと賑わい、辺りを見渡す限り、人、人、人......
いろんな香水の匂いが混じりに混じって吐き気を催してくる。
気持ちが悪い。
しかし、そんな香水の匂いにもどこか懐かしさを感じて笑みが溢れた。
駅を抜けて歩くこと5分、明らか目立つ背の高い白髪の男の人がキョロキョロしながら立っていた。
本当五条さんは歩く目印だ。
『五条さん！お久しぶりです！』
五条「A〜！遅いから心配したよ？え、それは？？」
この人と話す時はいつも、目隠しをしているのにキラキラとした眼を向けられているような気分になる。
私は子犬に餌をやる感覚で、五条さんが釘付けになっている袋に入った安倍川もちを差し出した。
五条「うっわ、これ僕超好きなんだよね....」
『ふふ、知ってますよ。静岡に来た時感動しながら食べてましたもんね』
五条さんは上機嫌でるんるんという効果音をつけたいほど弾むように歩いた。
それにしても東京は呪霊が多い。
周りを見渡さなくても、視界の端やらどこかには絶対ヤツらの姿が目に入る。
普段東京にいない私でも、流石にこの量は異常だと確信を持てる。
『五条さん、これって...』
五条「そうだね。受肉のせいだ」
その事実を突きつけられて、なんだか楽しみだった一年との顔合わせが怖くなってきた。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
