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一気に血の気が引いて変な汗が出る感覚がする。
これは誤魔化せないターンだと勘付き、変な行動はとらないようにしようと咄嗟に判断した。
爆豪くんは勘がいい。
だから私の個性を目の当たりにした上で、恵が何か１つでも不審な発言をすると、爆豪くんの中で何かが繋がるかもしれない。
私の中でいろんなパターンの修羅場が浮かび上がる。
とりあえず適当な言い訳を言おうと、口を開こうとした。
伏黒「A」
いきなり名前で呼ばれたことにより、何の返事もできずにスマホを見る。
爆豪くんは何も言わず、恵の声に耳を傾けているようだった。
頼むからもうこれ以上いらないことを言わないでくれ、と恵に心の中で何度もお願いをした。
伏黒「いや、やっぱいいです。先輩、もう変な心配させないで下さいね」
『それはほんとにごめん』
伏黒「じゃあ切るんで」
『うん、ありがと。ばいばい』
伏黒「あ、あと......」
また何かを言おうとする恵の声に耳を傾けて、次の言葉を待った。
チラリと視界の端にうつる爆豪くんを見ると、ムスッとした顔で水を飲んでいる。
伏黒「......��あの答え��ちゃんと考えてて下さいね」
テレン、と音が鳴って通話が切れた。
いわゆる言い逃げだ。
第三者がいるのを分かった上で、あえてああいう言い方をしたんだろう。
少しだけ恵を恨んだ。
爆豪くんはというと、変わらずふてくされた顔で遠くを見ていた。
なんだかその姿が可愛くって、思わず「ふふ」と声に出して笑ってしまった。
爆豪「......ンだよ」
『え〜？爆豪くん不貞腐れてるなぁって....。もしかして、妬いちゃった？？』
私が冗談のつもりで揶揄って笑うと、爆豪くんはこちらを一度睨んでからまた別の方へと視線を戻した。
爆豪「だったらわりィかよ」
不覚にも爆豪くんの横顔に「かっこいい」と思ってしまった。
駄目なんだ。
分かってる。
こんな気持ちは、本当にあってはいけないものなんだって。
『ふふっ、かわいいね？』
爆豪「だぁーーーー！！るｯせぇ！！ンなことより帰ンぞ！！」
『はいはい』
私がまた愉快そうに笑うと、いよいよ爆豪くんは顔も見せなくなってしまった。
私よりも年下だとは思えないほど頼り甲斐のある背中を見つめながら、「電話かけ直さなきゃ」と呑気に心の中で呟いた。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
