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授業終了のチャイムが鳴ってしばらく経つと、ほとんど教室には人が残っていなかった。
私も荷物を詰め込んだ鞄を持ち上げて教室から出る。
すれ違う友達に軽く挨拶をして階段を降りていると、誰かに腕を掴まれた。
そのはずみで少しよろけたが、私の腕を掴んでいる人物によって少し引き寄せられ、落ちることは避けれた。
誰だろうと後ろを振り向くと、私は言葉も出ずに目を見開く。
爆豪「見つけた」
『....見つかっちゃった』
イタズラっぽく笑う爆豪くんに私は呆れた笑みを浮かべた。
その後も、まるで当然のように爆豪くんは私の隣を歩き、いつの間にか雄英の門を出て一緒に帰路についていた。
歩幅を合わせてくれたり、車道側を歩いてくれたりなど、クラスメイトから聞く印象とは違う紳士的な行動になぜかドキドキしてしまう。
しかしそのドキドキという感覚を自覚したとたん、恵の顔が思い浮かんだ。
なぜだろうと考えていると、そういえばこうやって一緒に帰っているのもなぜだろうと思い口を開く。
『そういえば、どうして私に声をかけてくれたの？』
爆豪「かけたくなったから」
『へぇ....』
爆豪くんがよく分からない。
声をかけてくれたのは嬉しいが、名前も知らない、学校も知らない女子に声かけた、それに爆豪くんは気分だと答えたがきっとそうではないと私は思う。
そういう勘には自信があるのだ。
『よく分かったね。名前も教えなかったし、なんなら学校が一緒なんて分からないのに』
爆豪「でも俺の名前は知ってたろ。だからもしかしたら雄英生かって思ったンだよ」
『ふふっ、すごいね。君探偵とか向いてるんじゃない？』
爆豪くんの健気さに思わず顔が綻ぶ。
「アホかよ」なんて笑う爆豪くんは輝いて見えて、さすがヒーロー志望だと納得した。
『特別に君には私の名前を教えてあげる』
爆豪「ンなら初めから教えろや」
『まあまあ、そんなこと言わずに。ねっ？』
たしかに口調はクラスメイトが言ってた通り、キツいイメージがある。
しかし、依然顔は笑っているので怖さなんて微塵もなかった。
『私は七瀬A。普通科の2年生だよ』
爆豪「先輩かよ」
フン、と満足げに笑う爆豪くんはとても可愛らしく見えた。
五条さん、私また新しい後輩ができたよ。
いつか爆豪くんもみんなに紹介できたらいいのに、なんていつから平和脳になったんだろう。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
