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目が痛くなるほどに夕焼けの光が眩しく反射している。
それでも彼が持っているものははっきりと分かった。
私の学生証、それも、呪術高専のほうの。
最悪なんて言葉じゃ言い表せない、なんとも複雑な感情が込み上げる。
『それどこで......』
爆豪「高校、雄英じゃなかったンか。呪術専門学校ってなんだよ」
『それはなんていうか......特別な趣味で、』
爆豪「なワケねェよな？嘘ついてるくれー分かンだわ」
逃げられない。
そんな言葉が頭をよぎった。
爆豪くんはとても勘がいい。
五条さんとはまた違う勘。
本能的なもの。
少し私たちに物理的な距離ができたのは、きっと向こうが私を警戒しているからだろう。
つまり、今の爆豪くんにとって私はヴィランだ。
本当にタチが悪いのは分かっている。
が、今はあえてこの立場を利用しようと思った。
爆豪「説明しろ」
いつもよりワントーン低い爆豪くんの声が、静かな公園に響いた。
公園には生ぬるい夏の風が吹いている。
その風がはやく私に口を開けと急かしているように錯覚した。
『......私のこと好きなら放っておいてよ。笑顔を見たいなら、もうそっとしておいて』
爆豪「逃げてンじゃねえ」
今までにないくらい強く腕を握られ、思わず顔を顰めた。
『私がヴィランならどうするの？』
爆豪「........それでも俺ァ＿＿」
『ダメだよ』
私はやんわりと笑いかけた。
戸惑いつつも、私がヴィランでも好きでいる、そんな覚悟を持った爆豪くんを諭すように。
ヒーローになりたいという思いがあるなか、私を選んでくれたのは嬉しいことだ。
しかし、私のせいで彼がヒーローの美学を見失うのは、どうしても違う気がした。
結果私がヴィランじゃなくとも、だ。
『そんなこと言っちゃダメでしょ....？あのね、』
爆豪「....あ？」
『私、ヴィランとかやってヒーローを相手するような時間ないの。だからそこは安心してね』
爆豪「ンだその言い方」
『あれ、伝わらなかった？』
私は、爆豪くんが持っていた高専の学生証をひらりと見せつけた。
当の本人は目を見開いて手元を確認するが、そりゃないだろう。
私が今持ってるんだから。
そう、学生証は隙をついて奪い返した。
こちらをもう一度見た爆豪くんに、私は嘘でも笑いかけた。
ごめん、やっぱり私はある意味ヴィランだ......。なんて思いながら。
『もう関わらないで。ヒーローさん』
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
