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電車のガタン、という音が響き眠気を催す。
隣で退屈そうにスマホをいじる爆豪くんも眠たいのか一度あくびをした。
それを見ていると私も自然とあくびをしたくなり、同じようにあくびをした。
すると、爆豪くんと私の視線が交わる。
私は爆豪くんと無意識に同じ行動をしたことが気恥ずかしくなり、ヘラヘラと笑ってみせた。
『へへ、あくびうつっちゃった......』
爆豪「......クソ可愛いな」
『かわ......！？っばか、先輩をからかうんじゃありません』
爆豪「からかってねェよ」
いつもの雰囲気とは一転に子供らしく笑う爆豪くんがやけに眩しく思えて、私は窓の外を見るために正面に向き直った。
すると、そこには同じ制服を着た男の子がコホンとひとつ咳払いをして座っている。
まるで「ここでやらないでくれ」とでも言いたげに。
制服の着崩し方からして多分三年生、私たちの先輩だろう。
私は同じ学校の人に見られていた恥ずかしさから今すぐにでもその場から消えたくなった。
が、電車内からはどう頑張っても逃げれるはずがない。
結局私は自分の羞恥心から逃げるようにスマホを弄り始めた。
しばらくスマホをいじっていると、恵から最近連絡が来ていないことに気付いた。
どうしたんだろうとメッセージの画面を開くと、既読も付いていない状態だ。
何かあったのだろうか。
心配になったものの、あえて私はそれ以上メッセージを送らずにトーク画面を閉じた。
キーッと音を立てて止まった電車は、あっという間に爆豪くんがいつも降りる最寄りの駅に着いた。
駅のホームのオルゴール調の可愛らしい音が電車の中にまではっきりと聞こえてくる。
私はこの軽快なリズムが好きだ。
しばらくその音に耳を傾けていると、今度はドアが閉まるというアナウンスが流れてきた。
しかし爆豪くんはアナウンスを聞いても、まるでその駅が自分の降りる駅ではないという顔をしてまだ私の隣に座っていた。
とうとうドアは閉まり、電車はさっきのようにガタガタと揺れている。
爆豪くんは依然同じような顔をして、ただ窓の外を眺めていた。
『......過ぎたよ？降りる駅』
爆豪「おう」
『あ、もしかしておばあちゃんの家とか？』
爆豪「ちげェ」
『じゃあなんで降りなかったの？』
私は不思議に思い首を傾げると、爆豪くんは顔色ひとつ変えずに言った。
爆豪「送ってく」
この時、何かが崩れる音がして嫌な予感がした。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
