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夏休みまで残りあと数週間。
今年の夏休みは、仕事で忙しい両親もこちらへ帰ってくるというメールが入っていた。
そんな楽しみな夏休みとは裏腹に、いまだに学生証も見つかっていないし、まだ五条さんに電話をかけていないどころかやりとりもしていなかった。
最初の一歩がなかなか踏み出せないのだ。
授業中、ふとグラウンドを見てみると珍しくヒーロー科が基礎体力を鍛えるためか、見えるところで走り込みなどをしていた。
妙に目立つオールマイトの姿も見える。
あまり見覚えのない生徒もいることから、きっと一年生なんだろうな、と無意識に爆豪くんを探す。
爆豪くんを意識して探してみると、私は難なく一瞬で見つけてしまった。
その瞬間、突然目があった気がして思わず顔を逸らす。
ドキ、と胸が高鳴った。
なんとなく私はもう一度窓の外を見てみた。
『手......』
そこには、こちらへ手を振る爆豪くんがいて思わず声をもらしてしまう。
私も小さく手を振り返すと、担任から注意されたあげくクラスメイトの視線が痛かった。
爆豪くん......嬉しそうだった。
分かりにくいようで分かりやすい彼の顔は、明らかにニヤけていて私も思わず口元を隠す。
なにこれ、恋人みたいじゃん。
そんな冷静な心のツッコミで平静に戻れたので、まだセーフだ。
爆豪「帰ンぞ」
『はぁい』
爆豪くんのお迎えに私は返事をして、いつものように足取り軽く後をついて行った。
こんなのいつも通りだ。
爆豪くんとは最初よりも仲が縮まり、いろんな話をした。
向こうが私のことを好き......っていうのは変わっていないけど。
『え〜！爆豪くんの個性すごいね！ろうそくに火をつけるとき、ライターいらないから便利だね！』
爆豪「ハッ、ガキかよ」
『便利性って大事だよ？』
ふと帰り道で出た話題は、爆豪くんの個性についてだった。
これまで個性の話をしたことがなかったので、かなり強個性だということが発覚して驚いた。
というか、個性に限らず激辛好きなんだとか、色々順番が逆転しすぎたが、爆豪くんの色んなことを知れて正直嬉しい。
私はしばらく爆豪くんの個性の話を頷きながら聞いていると、彼からふとこんな疑問を投げかけられる。
爆豪「ていうか、てめェの個性はなんなンだよ」
その質問に雰囲気はガラリと変わり、私の肩がピクリと揺れた。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
