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爆豪side
『ちょっと頭冷やしてくる』
そう言って先輩は俺の有無も聞かずに部屋から出ていった。
やっぱ黙ってたンが悪かったんかよ....。
俺の思ってるような人じゃねェ、なんて虚な目で言うから余計なこと言わねェほうがいいって判断した。
どうやらそれが間違ってたみてェだけどな。
爆豪「クソッ......」
何が才能マンだ。
何がなんでもできるだ。
女1人に執着して苦戦してるとか馬鹿みてェ。
あの様子じゃ伝わってねェけど、俺は本気だ。
人を好きになったことがまずねェけど、断言できンのは自分でも引くくらいに先輩のことが好きだっつーこと。
俺は喉が渇いてコーラーに目線をやる。
あぁ、ねーんだったわ。
空っぽになったコーラーのペットボトルを、近くにあるゴミ箱に捨てようと手を伸ばした時だ。
爆豪「.....あ？」
俺が手を伸ばす動作によってティッシュの箱が少しズレた。
その下には"七瀬A"という名前と、見たことねェ制服姿で嬉しそうに笑うアイツの証明写真が印刷されたカードのようなものがチラリと見えている。
中学ンときの学生証かと出来心でそれを掴んだ。
爆豪「東京都立呪術....高等専門学校....？」
よくよく見ると"2年生"と書いてあるため、転校してきたわけじゃねェな。
しかも呪術、ってなんだ.....？
俺の頭の中を一瞬でハテナが埋め尽くした。
そこでさっきのアイツの言葉を思い出す。
"爆豪くんが思ってるような人じゃないよ、私"
まさか......
潜入....スパイ、か？
いや、違ェ、決まったわけじゃねえ。
その時、後ろのドアが開いて俺は咄嗟にその学生証を隠した。
『......ごめんね爆豪くん、ちょっと変なこと言っちゃって』
目の前にいる俺の好きなヤツは、ニコニコと笑顔でさっきンことを謝ってきた。
爆豪「、おう」
不自然さは多分もう気取られてる。
ヴィランかもしれねェっつーのに、コイツを見ると無性に抱きしめたくて仕方がなくなる。
違ェな。
ヴィランだとしても、俺はもう手遅れだっつーことか。
他のヤツらにバレねェようにいっそ閉じ込めるか。
そうしたら一生俺ンもんだ。
......何言ってんだ俺。
一瞬変なことを考えた自分に嫌気がさしてその場を立ち上がった。
爆豪「帰るわ」
学生証は次返すか。
そう呑気に俺は、写真の中の嬉しそうなアイツを見つめた。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
