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それから先輩とは連絡も取れなくなった。
翌日、普通に学校に通ったが周りは普通に私に接してくれることはなかった。
私の姿を見つけるだけで"虚言癖"呼ばわり。
幽霊が見えると嘘をつく変なやつ、という噂は一瞬で学校中に回った。
その噂を回したのは確実に先輩しかいないと言い切れる。
なぜならその話は唯と先輩しかしていなかったからだ。
別に何も感じなかった。
目に見えていたから。
先輩はヒーローを目指しているだけあって、変な正義感があった。
その正義感に従った結果私が傷ついた。
ただそれだけのことなのだ。
ヒーローの正義感なんてただの戯言だとしか思えない。
言葉だけで行動で示してくれやしない。
先輩はいつも、"悲しんでる顔を見るのは嫌だから、世界を笑顔で溢れさせたい"と言っていた。
わかったよ、先輩。
簡単なことだったんだね。
ヒーローという偶像をまとう"ヒーロー"は先輩で、
先輩は私の"ヒーロー"じゃなかったみたいだ。
爆豪「おい」
『......っ、あ、なに？』
私は爆豪くんにデコピンをされて自我を戻した。
嫌なことを思い出してしまったせいで気分が悪くなった。
爆豪くんは少し怒ったような顔をしていて、ずっと無視をしていたのだと思えば申し訳なく感じる。
爆豪くんと先輩は違う。
当たり前のことなのに、なぜか「本当に違う？」という疑心が私を蝕んでいた。
『爆豪くん』
爆豪「あ？」
『笑顔.....好きって言ってくれて嬉しかった』
本当に。
嬉しかった。
『でも』
ふつふつとドロドロしたような黒い思いが私の心を蝕んでいくのが分かる。
嬉しい、って本当に？
嬉しい、ってなに？
嘘かもしれないのに.....。
裏切られる恐怖なのかな。
どちらにせよ。
私はどこまでも自分勝手だ。
『爆豪くんが思ってるような人じゃないよ、私』
爆豪くんは少したじろいだ。
やっぱり君もなんだね。
そう思った。
もし爆豪くんが、「そんなことない」だとか綺麗事でも言ってくれれば結果は変わっていたのかもしれない。
綺麗事は嫌いだ。
それでも今の私にとって欲しい言葉はその綺麗事の中にあった。
自分勝手だとでも、なんとでも言われていい。
中学時代は、そりゃ周りの目が気になって仕方がなかった。
でも、呪術師....
いつ死ぬかわからないお仕事に関わっていると、案外どうでもよくなるものだ。
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ひよこ(プロフ) - 星雀さん» そのまま口角が一周するくらいまでニヤニヤしちゃってください！笑、読んでくださってありがとうございます！ (2月24日 0時) (
レス) id: e8e266fc43 (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - ニヤニヤしまくりで口角吹き飛んだんですけどどうすればいいですか！？(笑) (2月13日 17時) (レス) @page50 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 莉緒さん» なによりの言葉です、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (1月27日 17時) (レス) id: a2bbe4e09f (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 見てます！！！めっちゃ楽しんで読んでます！！！ (1月27日 14時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - エリスさん» わざわざありがとうございます！！こんなに長くお待たせしてしまったのに、まだ見ていてくださっていて感激でしかありません！ありがとうございます...！ (1月26日 23時) (レス) id: 3fc035aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこ | 作成日時：2023年11月13日 14時
